エリザベスと麻也子 | 一年以内の結婚を目指している方を応援している結婚相談所

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こんにちは。
一年以内の結婚を目指している方を
応援している結婚相談所Casa結婚塾のcasanです。

笑っちゃいましょ




「高慢と偏見」のエリザベスネタ
これが最後 …たぶん。

エリザベスは、
同性の私からしても魅力ある女性でした。
エリザベスから「笑っちゃう結婚」を
手に入れるヒントを探ります。

この物語が書かれた時代の結婚は、
女性にとっては
今とは比べものにならないくらい
その後の人生を左右する重要なものでした。

女性には自立できる仕事もなく、
親の財産の相続もできない制度があり、
結婚に重きを置かざるを得ない社会的背景の中で、
エリザベスには「成り上がり意識」もあったので、
それを叶えるためにも
良い結婚相手を見つけなければならなかったのです。

良い結婚相手は「紳士」ですから、
そんな紳士から好意を持たれ釣り合いがとれる女性とは、
やはり、上品で、穏やかでおしとやかな「淑女」です。

紳士にふさわしい淑女のイメージは、
外見は華奢だけど、芯はしっかりした女性。
感情のコントロールができるので、本音は心の中に押し込め、
相手の考えを受け容れるような従順で、
楚々とした立ち居振る舞いができる女性。ちょっとエリザベスとは違うあせる


エリザベスも、
知性と才気を持っている聡明な女性でしたから
淑女らしい一面もあったと思いますが…

賢いがゆえに
自分の意見や考えをしっかり持っているので、
相手が誰であろうと物怖じせずはっきり言ってしまう。
湧き上がる感情をそのまま素直に表現する。
それで自分が不利益になるとわかっていても....
考えを曲げることはできないパンチ!
よく言えばブレないものを持っているのですが...。
おまけに活発で元気、よく言えば行動力があるのですが。

どうもこの時代の紳士が望むような女性ではなさそうです。

しかし
こういった思い込みを持つことが間違いなのかもしれません。

‘何とか大富豪のイケメンをGETしよう!”と
わざとらしく不自然な言動をとるエセ淑女に真の紳士はうんざりむっ
していたのかも?

エリザベスの言動は、
計算や作為がなく、いつも自然体。
思考と心のまま生きていた。
人に媚びたり取り入ったりすることもなかったので、
それがイキイキ、ハツラツと映り輝やいて見えたのでしょう。

だからと言って自信満々に堂々としていたわけではなく

美貌の姉と比べられて育ったことで、
自己肯定感を持てず、
どこか満たされないネガティブな部分もあった。
こういったスキのような部分も不可欠なのかもしれません。
それでも卑屈になることもなく、
逆にそれをバネにして
ありのままの自分ではいけないと常に努力し
いつも明るく楽しんで生きていた。
また、姉のことを大切に思って大好きだったところも
エリザベスのよいところラブラブ

こういう生き方をしていたから
ダーシーのような本物を見抜くことができる
真の紳士のお眼鏡に適ったのです。

を持たず意欲を持っていたから
コンプレックスプラスに転じた。

「私は世界一の幸せ者」
と笑っちゃった。



このセリフに対比して思い出したのが

「いつも自分だけが損をしている」
と嘆いた麻也子。

林真理子の「不機嫌な果実」の主人公麻也子。

結婚、不倫、離婚、再婚、不倫を繰り返すも、
幸せになれず

「自分だけがいつも損をしている」
「楽しい事なんてあんまりないんだもん。
いつもすぐつまらなくなってしまう。」

と(いうような?)セリフでこの小説は終わった。

計算高く、狡猾で全ての言動が作為的。
ひとつの「欲」が叶うとまたもうひとつの「欲」が生まれる。
今ある幸せに感謝しないで手に入れるとそれはすぐ色褪せて見える。
足りないものを見つけて次々に欲しくなる。
常に不満に目を向けながら生きている。

自分の容姿にコンプレックスを持っていなかった麻也子は
美貌がむしろマイナスに働いた。

結局いつまでも幸せを感じられず、
「かわいそうな私」
「悪いあの人」の中で
「自分だけが損をしている」
と嘆く。

誰かと比べたり、ないものねだりをしながら生きていては
どんなに幸せな環境にあったとしても

「私ほどの不幸な女はいない」
と悔しがる。


誰でも幸せになれる
いつからでも幸せになれる。




最後までお読みいただきありがとうございました。