スペイン在住初期の思い出 1999年 | カサデマチャ瀧本のひとり言 

カサデマチャ瀧本のひとり言 

スペインと日本遠くて近いバモスな2つ

VOL 1   Bar篇  (2000.6/1)   
 
スペインに来て始めて見つけたお気に入りのBAR(スペインの居酒屋&Cafe)Lo gueno。
今まで本に掲載されているところやamigo(友達)に紹介してもらったところ、
自分の勘を信じて入ったところどのお店も全て一長一短だった。
 
  それは、Frito(フライ)料理は美味しいけど煮込みは駄目とか、ワインが少し高かったリ、酔っ払いが多すぎて怖かったり、(自分も酔っ払いなんですけど)。
今日はじめて自分のお気に入りの店が見つかった。
名前は‘Lo gueno‘アンダルシア語(スペイン版博多言)でウマイっていう名の店。
ここもamigaMariluが薦めてくれたお店で、いつもの通り1人でふらっと入ってみた

外にあるテーブル席と店内のカウンター。
これは基本やな。
   
 

 

まず席の確保。
ここでワンポイント!Barでテーブル席は避けた方がいい、なんでかってカウンターの方が楽しいから。ショーウィンドーにカラフルに並ぶTapas(おつまみ)見ながらの品定め、店の人間、常連客とのショートトークを楽しみながらのひとときがスペイン風。
ちなみにテーブル席とカウンター値段も違います。
もちろん、カウンターの方が安いのですが。
Para mi una cana!`と生ビール頼みながら、ウィンドーケースに並ぶTapas(おつまみ)を物色。生ビールの「あて」を探します。
先ず、ソラマメ君がうまそうだから、`Habas con Jamon
(ソラマメと生ハムの炒め物)と
`Tortilla de Camaronesかき揚げみたいなこれと、
Bacalao y caramares(タラとイカ) を頼んでみた。
すると顔の恐い店員がやってきて、
「Hola!(やあ)。」「Toma(どうぞ取りな)」と渡してくれた。
 
 
パクッ、パクッ、パクッ。めっちゃうまいやんふたつとも。
Habas con Jamonは、ソラマメがプリプリしてツルツルって感じやし、あとこの生ハムの塩気油気がようあっとる。いけるでこれ!
Habas con JamonはどこのBarにも置いてある代表的なTapasの1つやけど店によって全然うまさが違う。
ここうまいわ。次Tortilla de bacalao y caramaresタラとイカのかき揚げみたいに薄い生地で焼いてあってこれまたカリカリしとってうまい。「 うーん幸せ。」
 
   
さっきの恐い顔の店員を呼び止め「Por que tan bueno?」(なんでこんなうまいの?)
って言ってみると鬼面が笑顔に変わり「うまいだろーって」。なんやかわいい顔しとるやん。
フランケンシュタインみたいやけど、笑顔は○やで。
「Como se llama」(あなたの名前は?)  「Soy David」(俺ダビ。)  「Soy Taki」(俺タキ。)
「Encantado!」(ヨロシクネ。)って教科書で習うようなトークを一通り。
勢いずき「David,

¿Qué me recomienda?」っと聞いてみた。

 
 

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フランケン改めDavidが薦めてくれた
Revuelto de ajetes y esparragos(具だくさん卵とじ)とBacalao a Pil Pil(タラのピリカラ焼き)を頼んだ。
あと追加のリオハワイン。
Vamos a ver(まあ見てみましょう)とお手並み拝見。またびっくり。
この卵とじがまたあうまい!
 スペイン風に荒く柔らかめにとじた卵に緑アスパラガスとねぎそして子えびを
ガーリックで味付け炒めたうえにサーモンとキャビアをのせて出来上がり。
ちょっと豪華すぎるけど味よし、香りよし、歯応えよし。ねぎがいいアクセントになっとる。
ちょっと焦がし気味にして旨みをだしてるんやな。
日本人にはこの塩味中心の味付けは合うよなあなどと1人悦に入っていると
Antonioがこれは俺のおごりとワインをおごってくれた。
Muchas gracias」「ありがとう」と言ったあと、日本語でええやつやなと1人つぶやきまた悦。
その後お米が食べたくなったのでMorcilla con Arroz(パエージャの血入りソーセージ入り)で締めた。
最後にまたAntonioのおごりのMalagaDulceワインをPostre(デザート)代わりにのんで帰ることにした。
飲んだ後、「Hasta pronto,Antonio」「また 近いうち来るよ、David」と店を出た。
昼の時間帯だったので外はまだ明るい。「ちょっとシエスタ(お昼休憩)でもしよっと」と。
少し千鳥気味に家へ向かった。また明日にでも行くかな。