目黒に来て

何の気なしに

雑誌を

立ち読みしてた

パリの特集が

あれば必ず

チェックする

和くんの

連載を

読み終えると

パリのグルメ雑誌が

あった

あんまり

グルメだけだったら

興味は

なかったんだけど

ペラペラしていたら

ホテルの情報も

載っていて

そこに

衝撃的なことが

書かれていた


私の

常宿だった

ホテルが

来年夏から

改修工事に入り

2年半も

閉まる

というのだ


そこには

私たちのような

庶民を

受け入れてくれた

親切な

コンシェルジュの

おじさんがいて

私の

つたないフランス語も

ちゃんと直しながら

聞いてくれた

ホスピタリティーは

パリ中の

どこのホテルにも

及ばない

抜群の

おもてなしを

してくれた


はちみつが欲しい

と言ったら

瓶ごと

しかも

いくつも持ってきてくれた

グレゴリーに

もしかしたら

もう

会えないんじゃないか

と思って


私が

結婚することがあったら

絶対ここの

ハネムーンコースで

泊まるんだ

って

決めていたのに


フランスに

行きたい

と思った時からの

あこがれだったし、

初めて行った時から

毎年

そこに行くために

頑張っていたのに


なんか

悲しくなって

泣けてきたしょぼんしょぼんしょぼん