【Twitterで激白】乙武洋匡氏が車椅子を理由にレストランで入店拒否されたと告白 / レストランは謝罪と弁明
http://rocketnews24.com/2013/05/18/329981/【炎上】車椅子を理由に乙武洋匡氏の入店を断ったレストランが謝罪 / 公式ブログで当時の状況を細かく説明
http://rocketnews24.com/2013/05/19/330088/乙武さんを2階まで運んだことのある人間として
http://anond.hatelabo.jp/20130520221917上記の内容を読んで思った事。
店舗側からすると、全てに対応しきれずサービスの質が一時的に落ちてしまう、事が原因だった。
乙武さん側からすると、店員の態度に冷たさが感じられ残念であった、事を述べている。
サービスの概念は難しいと思う。
店舗側からすると、「今いるお客さん全体へのサービスが下がってしまう」事はそもそもあってはならない事。
それを飛び越えたサービスを店舗側に求めるのは、ともすれば商品が品切れになってしまった店舗に対して「客が来ているんだから何としてでも品を出せ」と言ってる事と同じとも取れる。
「自分は客なんだから、それくらいしてくれて当然だろ」というモンスターカスタマーとも言えるのではないか。
しかし今回の件は、双方のやり取りから察するに店舗側も自らの態度に落ち度があったことは認識しているようだ。
(もしかすると、低姿勢で対応した方が心象悪くはならない、という事を理解した上での対応なのかもしれないが…)
まぁそうでなければ乙武さん側もここまで感情的な投稿をしなかったであろうことからも、その点は恐らく認められるだろう。
ではなぜそもそも店舗の名前をネットに晒してしまったのか。
これは上述した通り、やはり感情的になったがゆえのことではないだろうか。
そもそも、こういったネガティブ系の投稿を実名で行えば、何らかの影響が出るであろうことは容易に想像が付く。
それがましてや乙武さん側のようにある程度の著名人であるならば尚の事だ。
それが分からないほど頭の回転が鈍い人でもないだろうし、ネットに晒して問題提起することで様々な人からそのお店が叩かれるだろうことは目に見えている。
それを「今後、同じ思いをする人がいないように」と、単純に正義執行のように言うのも、正直どうかと思う。
店舗の文面に記載があったが、2階でエレベーターもない、階段でしか上がれずしかも狭い。
そのお店に行ったことは無いので分からないといてば分からないのだが、どう考えてもバリアフリーではない。
と言うことは、全てのどのような人をも受け入れる状況がお店としては整えられていない、ということ。
(これは店舗批判ではなく、現実として)
それは恐らく、実際にその店舗に行った乙武さん側が一番良くわかっているだろう。
その上でこのような投稿を行い、今後この店舗に心ない車椅子客が興味本位・面白半分で押しかけていけば、これは店舗側からすると迷惑極まりない話となる。
「人としての尊厳を傷つけられるような思いをする車いすユーザーがひとりでも減るように」とあるが、これは知名度とメディアという双剣を手に「今後はどんな状況でも車椅子の客を拒否するなよ」と言っているようにも思えてしまう。
しかし、恐らくは店舗側の対応がそのように取られても仕方の無いくらい冷たいものだったのだろう。
ホールスタッフが一時「店が落ち着いたので迎えに降りる」とまで言っていたのをわざわざ制して店主が出て入店拒否をしたのだから、これはまごうことなき事実なのであろう。
であれば、忙しいがゆえの入店拒否とは言え、わざわざ階下に降りてまで断っているのだからその言動は十分に注意されるべきであったと思う。
例えば言い方一つ、表情や態度一つを改めていればここまでの騒ぎにはなっていなかった(かもしれない)。
これでは、安いバイトを雇っていながら、忙しい金曜日に人件費を削って人を減らし、目まぐるしい忙しさの中でぶっきらぼうに対応するその辺の安いチェーンの居酒屋と何ら変わりがない。
お客さまは神様、とは言わないが最低限の礼儀とマナーは守るべきであったのだろう。
改めて言うが、別にどちらの肩を持つつもりも無い。
モチロンこの手の問題に関しては賛否両論あるだろうし、どちらが正しくてどちらが間違っている、ということを説いている訳ではないし、そんなこと僕にできる筈もない。
…と、上記3つの記事を読んだ時点では思っていたんですが、ここでまた一つ追加された乙武さんのコメントと記事。
入店拒否の件で乙武氏が心境をコメント「僕の友人を泣かせるような対応をしたことに対する憤りもあったかもしれない」
http://rocketnews24.com/2013/05/21/330818/あくまで「双方に非があった」として話が決着したかのような形だったから、どちらに付くともない感じで見ていた。
でもこの最後の投稿は、果たしていかがなものか。
上述したように、やはり感情的になっていた。
いや、ならざるを得なかった、というべきか。
冷静では無かった事が露呈し、その上でただ怒りに任せて投稿してしまったことが見て取れる。
店側の態度も相当悪かったのだろう、でなければ感情に任せて投稿することも無かったハズ。
その点に関しては、逆に著名人のツイートにより世間の目に晒されて店舗が謝罪、という形とはなったが、過去にも同じような不誠実な態度によって傷付けられた人が少なからずいるのだと思う。
そういう意味では、今回の騒動がこうして多くの人の目に触れられた事は間違いではないし、むしろ店舗側も誠意を持って正していくべき点でもあると思う。
しかし、である。
追加の投稿はあくまで自分擁護のためで、しかもその内容により「投稿の時点では他の誰かの事など考えていなかった」ことが
怒りに任せて何に憤慨したのか、
「他の人が同じ思いをしないように」と正義をかざしてみたものの、結局はただの怒り投稿でしか無かった事が、明らかとなってしまった。
万人に平等に接せよ、障害は個性だ、と世間では言うが、やはり障害は障害でしか無いと思う。(差別的な意味ではなく、現実として)
個性には手助けは不要だが、障害には何らかの人の手助けが伴う。
その一点に関しては、間違いの無い事実、では無いだろうか。
人間、誰しもつらい思いをすることはある。
悲しい思いや非道な行為を受けることもある。
それが障害者であるなら、尚の事そういう場面に人一倍出くわす事もあるだろう。
それならばそれで、何にどう憤慨し、ひどく傷つけられたのかをきちんと最初から訴えるべきなのでは無いでしょうか。
あくまで正義感で「他の人が~」と書いたところで、投稿の時点では店舗側の不誠実な対応に涙した、その女性の事を最優先に考えていたのでは無いだろうか。
入店拒否に関しては差別的か否かの議論は様々あると思うので、そこは特に否定はしない。
だけど、今回の投稿に関しては正義はあくまで後付で、例えばタクシーの乗車拒否にあった時に「乗車拒否されたふざけんなー!」という内容だけであった、というのが真実なのだということ。
それなのに「他の~」と周囲の同情を買うような投稿の仕方をした、というのがいかがなものか、と思う。
本当に他の人に、と思うのであれば最後の「女性が涙した憤りが"あったのかもしれない"」といった濁した投稿は完全に不要であろう。
話は一通りまとまっているのだから、改めて店舗側の冷たさが云々、と世に出す必要は無かっただろう。
それでもまたこうして再投稿してしまったのは、自分が怒りに任せて投稿してしまったことを世間に見破られそうになり、慌てて自分擁護をすると共にさらなる同情を引き、その上でやっぱり店舗側が悪かったことを認めてくれ、と世間に訴えているだけにすぎない。
一旦丸く収まった話をまた持ちだして、改めて「店が、態度が、対応が悪かった!!」と言っておきながら、「でも、お店が許してくれるなら…」と言える神経が理解出来ない。
最後に、乙武さんの公式の声明を。
http://ototake.com/mail/307/