この度日本防災士機構が認定する「防災士資格取得試験」を受験致しました。
防災士とは”自助”“共助”“協働”を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、
そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人です。(日本防災士機構より)
初めて学ぶ分野にかなり戸惑いましたが、だからこそ貴重な体験となりました。
仕事をしながらの勉強は都合よくいかず、結局は市販の問題集を解くことで精いっぱいでした(笑)
折角なので試験までの流れを忘却録としてまとめます。
防災士試験まで
STEP.1
申込~教本が届く
日本防災士機構が認証した研修機関が実施する「防災士養成研修講座」で使用する「防災士教本」が届きます。
その教本が穴抜き問題となった事前課題(履修確認レポート)を予習として行う必要がありました。
講座受講時に提出のため、手元には残りませんが、20枚はあったと思います。
仕事をしている事もあり、間に合わなくある可能性もあり一週間で済ませました。
(講座受講に必須なので)
レポートについては、教本に必ず答えがあり、構成も同じなので作業としては転記ですが、
間違って記載しないよう注意が必要です。
STEP.2教本で理解困難部分はYouTubeで学習
私はニュースもろくに見ず、一般常識が欠落しており、教本の内容を理解が難しいように感じました。
内水氾濫・液状化・海溝型地震 等初めて触れる用語も多く、
レポートを作成する段階で、初めて見る用語や、意味が分からない部分については、
インターネットで調べたり、YouTube動画で分かりやすく解説されている動画を視聴し、理解を深めました。
STEP.3日本赤十字社が主催する救急法の基礎講習を受講
防災士資格取得には、救急救命講習の受講が必要になります。
※日本防災士機構が防災士認証要件として認めている主な救急救命講習等を受講されている方は免除されるようです
対象資格がないため、日本赤十字社の救急法基礎講習に参加しました。
心肺蘇生・AEDの使用方法について知見はありましたが、
普段は形式的なロールプレイングが多い為、以下のような内容が学べ多くを学ぶことができました。
・赤十字の方が支援に入られた時の体験談
・対象者の手当の基本として顔色・皮膚の観察(顔面蒼白だと循環が悪いなど)
・対象者の負担にならない体位の変え方
・手当の判断基準(一時救命処置について、呼吸や意識があるか判断に迷う場合は、
「ない」と判断して処置を行うなど)
STEP.4防災士教本読解、過去問演習
防災士教本は、全21講ありました。
https://bousaisi.jp/wp-content/themes/fcvanilla/pdf/2023_contents.pdf
計画として、「1日3講×2回読む事」を目標としましたが早くも挫折(覚えられませんでした)
3週間前に市販の問題集を購入し、解くことに徹しました。
本来は教本を読み、関連する内容を調べていきたい所でしたが・・・
まずは試験合格を目標に効率的に学習することを最優先としました(汗)
講習・試験の日
防災士養成研修講座
日本防災士機構が認証した研修機関が実施する「防災士養成研修講座」を受けますが
子供の夏休みの宿題で、このハザードマップを使用して
マイタイムライン(住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)を作成しました。
ただ、地震・豪雨・土砂など同時に来ることも考えられる為
地域の地形などを複合して確認できる大変便利なツールで
やり方も実演して下さり、大変興味深かったです。
2)助かる命
年配の方で、家族が避難しようと声をかけても
断られる方もいるようです。(私は死んでもいいので残ります、と)
内心、個人の意見を尊重してもと思う部分はありました。
しかし「被災された方を救う責任が行政にはある」と
本人が良くても、その被災者を救いに行く方の命が危険にさらされる場合もあると。
自分だけの命ではないのだなと思いました。
3)お天気マークの見方
何気なく見ているお天気マークですが
豪雨災害が発生した日のお天気図は以外にも「曇り」だったりしたようです。
ただし、説明として「局所的に激しい豪雨」などが示されていることもあり
マークだけを見て判断してはいけない事を知りました。
4)避難所にいったからといって安全・何でも貰えるわけではない
講習は指定避難所で開催されましたが、
収容人数分の備蓄はなく、小さな倉庫1個分だそうです。
さらに豪雨の時は、運動場が水がたまりプールのようになったそうです。
まずは自分のことは自分でする(自助)の重要性を感じました。
まとめ
とにかく防災の意識が高まるの一言に尽きます(笑)
普段何気ない事も「防災の視点で取り入れているのでは?」と感じるようになりました。
(運転免許取立てで交通ルールにシビアになる人のような感覚(笑))
今までは家族で1つ防災鞄を作り、水などの備蓄も自宅に1L×6本程度しかない状況と
適当なことをしていましたが…
どこかで何とかなるだろう、誰かが助けてくれるだろうと甘い考えがあったのだと思います。
大きな災害時は物資の共有は1週間届かない事もあるようで、
最低でも3日間は自分たちで何とかできるように
準備を進めていきたいと思いました!