「三浦雄一郎とその挑戦を支える仲間たち」では、ここまでは日本人のメンバーだけご紹介してきましたが、この第10弾は、エベレスト登山において欠かすことのできない現地ネパール人、サーダーのペンバ・ギャルゼン(Pemba Gyalzin)さんをご紹介します。
なお、通訳はウェックトレックの稲村道子さんにお願いいたしました。
(久保)ペンバさんは、サーダー(シェルパ頭)と呼ばれていますが、そもそもサーダーとは何ですか?
(ペンパ)全般を見るのですが、皆さんがうまく行くように全てをコントロールして、もちろん高所に行くシェルパのこともお客さんのことも全てがうまく行くように自分がコントロールし、それらを見ていくことが私の仕事です。
(久保)ちなみにペンバさんがこの遠征隊でコントロールしているスタッフの数というのはどのくらいいるのでしょうか?
(ペンバ)ネパール人はキッチン担当も含めて19人です。
(久保)サーダーの役割としてもっとも難しいこととは何でしょうか?
(ペンバ)一番心配なのはアイスフォール(筆者注:ベースキャンプとC1の間)を越えて、その後のルート工作も含めた部分で、ときどきルートが壊れていたり、あるいは雪崩があったりなどするので、常に状況がどうであるかを注意しなくてはなりません。
(久保)ペンバさんは、三浦さんのプロジェクトに関わるのは初めてなのですか?
(ペンバ)トレッキングと遠征を含めて5回目になります。三浦さんとの遠征は2回目です。
(久保)ペンバさんから見て、三浦さんというのはどういう人だと思いますか?
(ペンバ)とてもいい人で、とても優しい人ですし、まるで僕のお父さんみたいな感じでとてもいい人です。
(久保)この三浦さんの挑戦が成功した後に、ペンバさんご自身が挑戦したいことや夢などがあれば教えて下さい。
(ペンバ)今は、三浦さんが成功することだけを希望していますし、まだ自分自身の先のことまで考えられません。
(久保)最後に、日本人の小学生の子どもたちにエール、メッセージをいただけますか?
(ペンバ)子どもたちには、大きくなって身体が強くなったら、三浦さんのようにチャレンジのできる人になって、夢を持って何度も何度も挑戦してもらいたいです。子どもたちにはぜひ頑張ってほしいと思っています。
ペンバさんはサーダーというシェルパのトップにありながら、全く偉ぶることなく、気は優しくて力持ちという方でした。私たちの滞在中はシェルパの多くがルート工作のためにC4まで上がっていてベースキャンプのシェルパが手薄だったこともあり、食事やお茶の提供なども献身的にしてくれました。
しかし実はペンバさんは、エベレストに既に10回も登っている強者でもあります。ペンバさんに限らず、優しさに覆われた強さを持っているのがシェルパたちだというのが、今回のトレッキングを通じて私自身が肌身で感じた印象です。
三浦さんのチャレンジを支えるシェルパたちの存在は、登頂のために欠かすことができません。一人の成功の裏に、日本人・ネパール人を含めたチーム全員の力があることに想いを馳せながら、三浦さんの応援をしていきましょう!
なお、通訳はウェックトレックの稲村道子さんにお願いいたしました。
(久保)ペンバさんは、サーダー(シェルパ頭)と呼ばれていますが、そもそもサーダーとは何ですか?
(ペンパ)全般を見るのですが、皆さんがうまく行くように全てをコントロールして、もちろん高所に行くシェルパのこともお客さんのことも全てがうまく行くように自分がコントロールし、それらを見ていくことが私の仕事です。
(久保)ちなみにペンバさんがこの遠征隊でコントロールしているスタッフの数というのはどのくらいいるのでしょうか?
(ペンバ)ネパール人はキッチン担当も含めて19人です。
(久保)サーダーの役割としてもっとも難しいこととは何でしょうか?
(ペンバ)一番心配なのはアイスフォール(筆者注:ベースキャンプとC1の間)を越えて、その後のルート工作も含めた部分で、ときどきルートが壊れていたり、あるいは雪崩があったりなどするので、常に状況がどうであるかを注意しなくてはなりません。
(久保)ペンバさんは、三浦さんのプロジェクトに関わるのは初めてなのですか?
(ペンバ)トレッキングと遠征を含めて5回目になります。三浦さんとの遠征は2回目です。
(久保)ペンバさんから見て、三浦さんというのはどういう人だと思いますか?
(ペンバ)とてもいい人で、とても優しい人ですし、まるで僕のお父さんみたいな感じでとてもいい人です。
(久保)この三浦さんの挑戦が成功した後に、ペンバさんご自身が挑戦したいことや夢などがあれば教えて下さい。
(ペンバ)今は、三浦さんが成功することだけを希望していますし、まだ自分自身の先のことまで考えられません。
(久保)最後に、日本人の小学生の子どもたちにエール、メッセージをいただけますか?
(ペンバ)子どもたちには、大きくなって身体が強くなったら、三浦さんのようにチャレンジのできる人になって、夢を持って何度も何度も挑戦してもらいたいです。子どもたちにはぜひ頑張ってほしいと思っています。
ペンバさんはサーダーというシェルパのトップにありながら、全く偉ぶることなく、気は優しくて力持ちという方でした。私たちの滞在中はシェルパの多くがルート工作のためにC4まで上がっていてベースキャンプのシェルパが手薄だったこともあり、食事やお茶の提供なども献身的にしてくれました。
しかし実はペンバさんは、エベレストに既に10回も登っている強者でもあります。ペンバさんに限らず、優しさに覆われた強さを持っているのがシェルパたちだというのが、今回のトレッキングを通じて私自身が肌身で感じた印象です。
三浦さんのチャレンジを支えるシェルパたちの存在は、登頂のために欠かすことができません。一人の成功の裏に、日本人・ネパール人を含めたチーム全員の力があることに想いを馳せながら、三浦さんの応援をしていきましょう!