眼が良くなってから1ヶ月以上が経過しました。

眼が良くなった理由は「レーシック(LASIK)」です。

ご存知の無い方のために、少しレーシックについて説明しましょう。
LASIKの正式名称は、Laser in situ keratomileusis で、「レーザー照射を本来の場所に収まったままの眼球に施し、角膜を彫り整える」という語意があります。

具体的には「角膜にエキシマレーザー(Excimer Laser)を照射し、光の屈折力を調整することで、近視・乱視・遠視を矯正し視力を回復する手術」のことを言います。

そもそも近視・乱視・遠視という状態はなぜ起きるかというと、本来は角膜(眼の表面の部分)を通った光が、角膜と水晶体(眼の表面に近い内側にある凸レンズのようなもの)で屈折して、網膜(眼球の後ろ側の内壁を覆う膜状の組織のこと)で焦点が合うはずのものが、焦点が網膜の手前になる(近視)、焦点が網膜の後ろになる(遠視)、焦点が2つ以上できる(乱視)という「屈折異常」が原因です。

その屈折を矯正するために角質上皮だけをフラップ(ふた)状に剥がして、角質実質層にエキシマレーザーという波長の短い光線を照射して屈折力を正常化(焦点が網膜で合うように)するのです。そして照射後にフラップを元の位置に戻して、手術は終了となります。

ちなみにエキシマレーザーは熱を生み出す要因となる衝撃波が無いため、熱に弱い角膜組織に悪影響を及ぼさず、痛みがほとんど無く、回復が早いという特徴があります。また、角質上皮のフラップを元に戻すことで、眼への負担や感染症のリスクを最小限にする仕組みになっていますから、当初は恐怖心のようなものも無かったわけではありませんが、自分なりに術法に納得ができたので、さほど危険な手術ではないという認識で手術に臨むことができました。

私は、レーシックに加えて、角膜強化法(クロスリンキング)という手術も合わせて行ないました。これは、角膜の大部分を構成する繊維構造(コラーゲン繊維)にリボフラビンというビタミンB2を点眼しながら紫外線を照射することで、安全かつ効果的に繊維構造の結合を促進させることで角膜の強度を高める手術で、レーシック後の角膜強度を維持し、その他角膜関連の病気予防にもなるとのことで、レーシック手術と同時に(正確に言えばレーシック→角膜強化法の順番で)施術を受けました。

よくレーシック手術後、数年で視力が落ちるのでは?という質問を受けるのですが、その可能性はレーシックとの因果関係があるものとないものがあるでしょうが当然あるでしょう。ただ因果関係があるものに関しては、この角膜強化法などによって着実に解決策を講じている感じがしました。

以上が今回、私が行なったレーシック手術等の概要ですが、次回は、具体的に手術に至るまでの流れやそのときの私の気持ちなどについて、もう少し詳しくお話ししていきましょう。