見事に落とし穴がそこに待ち受けていました。(前回からの続き)

東京コミュニティスクールのサマーキャンプのプログラムの1つに「川登り」があります。昨年は前日までの豪雨で水量が多く中止になり、今年は万全を期してヘルメットやライフジャケットなども準備したので、ぜひ実施したいと思っていました。

今年も数日前の雨でやや水量が多かったため、念のため私を含むスタッフ3名でキャンプ初日の午後に下見に行き、コースをやや短縮すれば大丈夫であるという判断をし、翌日、川登りを実行しました。

子どもも大人も川登りや川遊びを満喫した後、川から上がって道路沿いを「ケガもなく無事に終わったなぁ」と思いながら昼食のバーベキュー会場となる橋の下に向かって歩いているときに、ふと私自身の足に異変を感じました。

「何だか左足のつま先が痛いなぁ」

そもそもアクアシューズを履いて足はある程度保護されていましたし、川の中にいるときには全く痛くも痒くもありませんでしたし、どこかにぶつけた覚えもなかったので、「まぁたいしたことはないだろう」とそのまま歩き続けましたが、痛みは増すばかりです。

橋にたどり着いたところで、シューズと靴下を脱いで左足を見ると、内出血し、どす黒い色になって中指が腫れていました。「ありゃ、これはちょっとまずいな~」と思いながらも、足をかばいつつ歩いたり、川の水に足を突っ込んで冷やしながら、しばらく様子を見ましたが、時間が経つにつれ腫れは着実に大きくなってきてしまいました。

改めて思い起こすと、一通り川登りを終えて子どもが川遊びを始める前に、安全のために遊び場の下流に両岸を繋ぐロープを張るのですが、私が対岸に行った際に足を滑らせて転倒したことがありました。本当にそれが原因かは今もって不明ですが、たぶんその時に足を痛めた可能性が高いです。

とは言え、キャンプ中で子どもを預かる身でもあり、言わば「痛いだけ」で我慢できない範囲ではなかったので、特に病院に行くことは考えずに、午後のプログラムである「丸太運び」にも靴を履いて同行しました。しかし靴を履くと、中指が靴にぶつかり激痛が走ることがわかり、これ以上のアクティビティは難しいと判断し、翌日からの登山は他のスタッフに任せて、私はベースキャンプにあたるクリエイティブハウス江草で留守番をすることにしました。

キャンプが終了し、金曜日の夕方に帰京。痛みが引かないので、土曜日に、たまにお世話になることがあった近所の整形外科に行ったところ、運悪く休診日にぶちあたってしまい、仕方なく別の初めての整形外科に行ってレントゲンも撮り診察を受けたところ、骨には異常なく、打ち身との診断でしたので、痛みが引くのを待つことにしました。

少し痛みが引いた1週間後の8月1日、試しに走ってみたところ着地するだけで痛みがあることがわかり、これでは走れないと、すぐに前回休診だった近所の整形外科で診察をしてもらいました。

レントゲン写真には、見事に左足中指が骨折していることが写っていました。

「少なくとも1ヶ月は走ってはいけません。」という無情の宣告。

この時期に全く走ることができないことで、調整の計画は完全に崩れてしまいました。(続く)