河島英吾みたいになってしまったが。。
私が書きたかったのは そういう事ではなく
知り合いの「先生」が荼毘に付されたので
私なりに故人を偲ぼうと思ったわけです。
「先生」は地位も名誉もお金も家柄も 全て持っている方でした。
私がホステスのバイトをしている店のチイママに会いに
5年間 毎日かかさずみえていたお客さんです。
チイママは とってもさしい人で。
当時 生意気な小娘のわたしをすごくかわいがってくれました。
そんなチイママに出会って「先生」は 初めての恋 をしたわけです。
ちなみに先生は おそらく当時 60歳くらい。
先生は チイママの次にわたしのこともたいへんかわいがってくれて
いろんな話をしていただきました。
わたしが先生の一番好きなエピソードは
先生が驚異の「60歳デビュー」な話です。
先生は たいへん由緒正しいお家に生まれ、
なんの疑問も持たずに勉強にあけくれ、親の決めた相手と結婚し、
家を継ぎ、地位と名誉をさらに盤石なものにしていったみたいです。
まぁそりゃ偉い人なわけで、
お姉さんのいるクラブなんかに 連れていかれる事もあるわけで。
そんな日々をすごしながらも、
しかし先生は全くなんの興味もなく、毎日夜の8時に寝て、
翌朝4時に起き、ひたすら世界の平和を念じていたそうです。
そんなある時、いつも通りに 気の向かない夜の店へお仲間に連れてゆかれ、
出会ったのがくだんのチイママで。
会った瞬間から衝撃やったそうです。
まぁもちろん美人だけど、でもそれよりも話し方やちょっとした気づかいや。。
今までの人とは違ったんだって。
そこから先生いわく
「狂い咲いちゃったんですよ~こんな楽しい世界があったのか!って」
そしてわたしとチイママの勤めていたお店に
ほぼ毎日オープンラストでいらっしゃってました。
夜中の焼肉だったり、夜中の大人のおもちゃ屋だったり
ろくでもないところにいっぱいお連れしました。
先生がいままで接した事のないであろう
バイ●とかピンクロー●を プレゼントしたりすると
「すごいですねぇ~!こんなものがあるんですねぇ!!」
と目をきらきらせいて楽しそうだったのを覚えています。
60オーバーの人と行くアフターじゃねーよ、ってアフターによく行ってたなぁ
楽しかったしo(^▽^)o
そしてチイママが店を辞め、わたしも辞め、先生はますます偉くなってしまい、
またお外でご飯たべようね~なんて言ってたのが1年くらい前か。
数週間前にチイママから
「先生 末期の肺がんでもう助からないって。
かわいそうでかわいそうで泣いてばっかりいるの」
というメールが届き 「じゃあますます最期のお見舞い行こう」 と言ったら
「お仲間も誰ひとり入れない完全な面会謝絶なんだって。だから祈るしかないの」
というメールが返ってきた。
そしてあれから数週間たった、
チイママからメールがきてた。
「先生亡くなったって。とりあえずの密葬をやって4月に盛大にあるみたい」
あたしは全然実感がわかなくて、、先生がこの世からいなくなってしまった事も
あんなに元気に夜の夜中においしそうに特上カルビ食べてた元気なあの先生が。。
チイママは
「さんざん毎日泣いて祈った。だからもう泣かないの。
でもひょっこりまたメールくるんじゃないか。ってどうしても思っちゃうのよね」
と言っていた。
そりゃそうだよね。あんだけ何年間も毎日会ってた人だもの。
チイママはずっと内縁のだんなさんがいたから、
先生と男と女の関係にはなっていない。
でもだからなのか、店でチイママのお客さんとバッティングすると
先生は チイママとそのお客さんの事ばっか見てたなぁ
あたしとの話なんてぜんぜん浮の空でw
チイママと他のお客さんが一緒に帰る、ってなった日にゃ
ジェラシーだだ漏れで不機嫌全開!!!
「僕は帰ります!!」って帰ったり。。
とってもピュアでチイママの事が好きで好きでたまらなかったんだろうなぁ。
わたしはそんな先生が好きだったなぁ。
その歳になるとたいていは「恋ってw」って鼻で笑うような感じの人が多い中、
先生はぶっちぎりで ピュアに恋してたよ。
チイママとの恋は かなわなかったかもしれないけど、
チイママは今回の事で 泣きすぎて眠れなくなっちゃたんだって。
先生の事、男女の中じゃなかったとしても、特別な人だったんだよ。
最期に どうしても先生にチイママを会わせてあげたかったなぁ。
4月に盛大にお葬式やるみたいだから、チイママ連れていってみようかな。
参列者がはんぱなく多いだろうから、どこの誰なのかばれないと思うし。
先生、わたしみたいな生意気な小娘といっぱい遊んでくれてありがとう。
「あなたはとても素直でかわいいですよー。どうして彼氏できないんでしょうねー?」
と真顔で言ってくれてありがとう。
おしゃれさんな先生が持ってた TAKEO KIKUCHI のビジネスバッグ
「先生若くてカッコイイバッグ持ってる!」ってあたしが言った次の日に
色違いのバッグ買ってきてくれたよね、MEN‘Sモノだけど今でも大切に使ってるよ!
最期にいっぱい 「ありがとう」 って言いたかった。
もう闘病で苦しまない 極楽浄土に行くんだもんね。
よかったです。いってらっしゃ~い!!