手術当日も夜は思っていたより
眠れました。
さぞかし痛むだろうと予想していましたが
痛いのは切ったお腹の創だけ。
それも、さほどでもなく。
痛いときは、神経ブロックに繋がって
いるボタンを押すと、薬が出る仕組み。
でも、ほとんど使いませんでした。
痛み止めは点滴もしてくれていたので。
創の痛みよりもなによりも、
術後で体力を消耗しているのか
またまた、爆睡です。
先生が、様子を見に来て酸素マスクの
ずれを直したりしてくれた時に
「目に見える癌はすべて取り除きました。」
と教えてくれました。
次の朝も6時頃に看護師さんが来て、
検温、血圧、サチュレーション測定。
この日は、2時間おきに同じ測定。
8時くらいに、看護師長が来て、
フットポンプを外してくれました。
やっと、足が動かせる。
その後、なんと教授が
手術に入ってくれた産婦人科の
ドクターと一緒に病室にいらっしゃいました。
主治医とは別のドクターです。
ドクターは、教授に
「この方は、XX病院からの紹介の
患者さんです。
他臓器に転移はなく、
播種もなく、腸管も切っていません。」
と説明されました。
「播種はない?」今そう言った?
マジで
いやいや、主治医に聞いてみないと
わかんないけど。
ほんとうですか
でも、若いドクターが自分の上司である
教授に間違った説明するわけない。
主治医が来たら、聞いてみよう。
と思ってました。
でも、この日主治医が病室に
来たのは夜随分遅く。
半分寝ていたので、会話はできませんでした。
でも、播種がないってなると、
術前のCTで「腹膜播種疑い」って
言われたのは何だったんだろう
そのときから、今までの私の
不安な気持ちは
でも、ないっていうのが事実ならば、
そんなことどうでもいいやって思いました。
この日も点滴のみで食事は3食なし。
でも食欲は全くなかったので、
大丈夫でした。
夕方に看護師さんが来て、
「ちょっと起き上がって、歩いてみましょう。」
と。
点滴とお腹から腹水ドレーンあり。
それをためる袋もあり。
尿用の管と、それをためる袋もあり。
その状態で立てるのか?
「歩けたら、トイレ自分で行けるから
尿の管は外せますよ。」って
言われ、それなら頑張ると
看護師さんにつかまり立ちして
ナースステーションの周りを
1周歩きました。
点滴がぶら下がっている可動式の
ポールにも体重かけていました。
「もう1周できますか?」と
言われましたが、それは無理。
「歩かないと、腸閉塞になる危険性が
ありますからね。
じゃあ、また明日頑張りましょう」
と言われました。
言われた通り、尿の管は外れました。
トイレは重症患者用病室の個室内に
あって5、6歩歩けば用が足せます。
2回ほど、自分でトイレに行きました。
創が、起き上がるときは痛くて、
ベッドの柵につかまらないと自力では
起き上がれなかったけど
トイレは自分でいけるようになった
術後1日目でした。