5月4日の読み聞かせは
「おおきなありがとう」
作:きたむら えり
絵:片山 健
<ストーリー>
うさぎが森の向こうの原っぱに華を摘みに行きました。
途中、川でカワウソが顔を出しました。
「なにしているの?」ウサギが聞くと
「魚をたくさんとって、お母さんにありがとうを言ってもらうんだ」
「私も昨日、耳についた草の実を取ってあげて
お母さんにありがとうを言ってもらったよ」
「そんなのちっちゃなありがとうさ。
魚とりのほうがずっとおっきなありがとうだよ」
「知らなかった。ありがとうに大きいのと小さいのがあるなんて」
森に入ると枝の上にリスがいました。
「なにしているの」うさぎが聞くと
「胡桃をおばあちゃんちに運んでいるんだ」
「それって大きなありがとうなの、小さなありがとうなの」うさぎが聞きました。
「もちろん大きいのだよ。
だっておばあちゃんは僕をギュッと抱きしめてありがとうっていってくれるもの」
大きいありがとうと小さいありがとう。
見た目では分からないその違い。
小さいことでも大きいありがとうになることはいっぱいある。
小さいことでもありがとうをいっぱい言ってもらえる人になりたいですね。