だいこんどのむかし | 今日もありがとう

今日もありがとう

34歳の時に主人に先立たれました。
人生何があるかわからないから毎日を大切に。
そしていつの日か主人と再会する日が来たら
あなたの分も頑張って生きたよと言えるように、
これからの人生を楽しんで生きる!!
でもまだ泣いちゃうときもあるけどね。。

4月17日の読み聞かせは



「だいこんどのむかし」



作:渡辺 節子



絵:二俣 英五郎




今日もありがとう  ~絵本・読み聞かせ奮闘記~


<ストーリー>


昔ある村でカブやらなんやらたくさん種を蒔いた。


ところがどうしたことか一つも芽が出てこない。


毎日畑を見ては心配していると、たった一つ大根が芽を出した。


みんな大喜び。


村中で水をやって肥やしをやって世話をやいた。


するとこの大根、どんどん育ってずーんと大きくなってしまった。


いよいよ大根抜き。


太い縄をまいて、村中の人でひっぱった。


でもびくともしない。


そのとき急に雷がなった。


雪が降る前の雪おろしさまだ。


するとこの大根がしくしく泣き出した。


「今のは大根おろしさま?」


「いやいや、大根おろしではない。雪おろしさまだ」


「ああよかった。おろされるかと思った」


物言う大根に村人たちはびっくり。


これは食べちゃダメだと大事にしとくことにした。


それからというもの、村は不思議と穏やかになった。


嵐のときもおおかぜはこない。


冬の吹雪にも大雪が入ってこない。


夏には涼しい木陰で子供たちが遊ぶ。


けどこの大根どのはえらいおお飯食い。


毎日うんと肥やしをやらねばじきにしおれてくる。


村人はだんだん面倒になってきた。


おお風も雪も来ない暮らしはありがたい。


でも慣れてしまえば当たり前。


そのうち大根どのが無駄飯食いに思えてきた。


「大根どの、おまえはくっちゃねで何の役にもたたねぇ。


役立たずは食わしておかれん。出て行ってくれ」


大根どのは苦い顔をしてすっぽり出て行った。





この後の村はどうなったかは想像つきますよね。


「慣れてしまえば当たり前」そうだよねぇ。。。


当たり前になってしまったらダメなんだけど。。。


当たり前のものを感謝できる人間にならなきゃだね。




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