2月2日の読み聞かせは
「おにはうちふくはそと」
文:西本 鶏介
絵:村上 豊
<ストーリー>
昔、貧乏な百姓の男とおかみさんがいた。
節分の日がきても豆まきする豆もなく
しかたがないので声だけで豆まきをすることにしました。
空っぽの枡をかかえて「鬼はうち、福はそと」と。
あれぇ、なんだかおかしい。。。
さて、喜んだのは赤鬼と青鬼。
どの家でも豆を投げられ逃げ回っていたところで
隠れる家が見つかったと百姓の家に飛び込んで今夜泊めてくれと言った。
驚いた男とおかみさんは鬼様に食べてもらう米もない。と言うと
赤鬼が自分のしめていたふんどしを外して
このふんどしで米と取り替えて来いと言った。
米屋に行くと米一升と取り替えてくれ、
鬼たちに食べさせ、自分たちも食べた。
しかし次の日にはもう米がなくなっていて
次は青鬼が自分のふんどしを出して米と取り替えて来いと言った。
米屋は赤鬼と青鬼のふんどしが揃うなんてありがたい、とたくさんの米俵をくれた。
次の日には節分の行事も終わり、鬼たちは帰ることにした。
男とおかみさんは米がなくなるまでは居てくれと言ったが
鬼たちはその米はやるから、それを売った金を元にしっかり働け。と言って出て行った。
それから男とおかみさんは言いつけを守り、一生懸命働いて
一年もたたないうちに村一番の金持ちになった。
ストーリー展開がとっても面白い。
「鬼にだって、一軒ぐらいは幸せにできる力がある。
福の神でも日本中の家を幸せにするのは無理。」
という最後の鬼の言葉もフムフム。。。
しかも、何かをくれてそれがお金とかを出してくれて幸せになるのではなく、
それを元手に一生懸命働いて幸せになるというのがステキです。
☆一日一冊の読み聞かせ☆
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