私にはとても不思議でした。 一つの答えをくれたのが、禅にみられる「調身・調息・調心」という言葉でした。
これは「姿勢」と「呼吸」と「心」は密接に関係し、「姿勢が調えば、呼吸が調い、おのずと心が調う」という意味しています。
身体では次のようなことが起きると考えられます。
1.調身:骨盤を立てて、呼吸に適した姿勢を保持する。
2.調息:呼吸を深し、副交感神経の働きが活発にする。
3.調心:自律神経バランスがとれ、心がいい状態になる。 調った心は凛とした姿勢や洗練された動作へと反映され、見た人を魅了するのでしょう。
心を変えようと躍起になっても、行動を変えられない自分を責めた経験がよくあります。
禅の考え方は、心に比べて行動を変えたほうが、やさしいということを教えてくれているように思います。
ふだん洋服に相応しい姿勢や動作がすでに体に刷り込まれているため、このような身体の使い方に意識が向きづらいのかもしれませんね。
キモノを着る場合には腰骨に帯を締めるため、骨盤が立ちやすくなり、姿勢が保持されます。
事実、キモノを着て腰痛が治ったという人もいるくらいです。
慣れた洋服のように、着崩れないよう歩くことすら難しい。
洋服では気づかなかった「身体の使い方」を意識しやすくなりますよ。
キモノを着ることで新しい世界を知る切っ掛けになると思います。