初体験から一ヶ月位経った頃。
突然健からの電話。
『俺、carryのコトがずっと気になって…』
『はぁ⁈困る困る!』
だって健はゆりの好きな相手だし…
私めんどくさいの嫌いだし…
でも…
それから毎日健から電話がきた。
何度も話してるうちに
お互い日々の出来事や、
悩み、いろんな事を話してた。
どんどん健に惹かれていった。
そんな事
ゆりには口が避けても言えなかった。
でもそんなの長く隠せる事もなく、
勇気をだしてゆりに告白し、
健と付き合うようになった。
ゆりは健との恋がなかなか
実らなかったから
すでに違う男を作ってたみたいで、
『そっか~おめでとう』
って軽く答えた。
ホッとしたのを覚えてる。
実際は少し悔しそうだったけど…
エスカレーター制の学校だったから、
受験勉強もせずにそのまま
高校生になった。
健との付き合いはまだ続いてた。
健との付き合いも一年を過ぎ、
私は今までのお嬢様から
いわゆるヤンキーになってた。
完全に健に染まってた。
その頃にはゆりは心から
私と健の事を祝福してくれてた。
私と健の記念日には
おめでとう、ずっとお幸せにって
手紙くれたり。
そんなある時。
数学の授業中だった。
まゆが先生に気付かれないように
コソッと私に話し掛けてきた。
『もう我慢出来ない‼
ゆり!私嘘つきたくない‼』
ゆりを見ると、
ゆりは気まずそうな顔して
黙ってうつ向いてる。
『何⁈どうしたの?』
『ゆりね、健くんと浮気してるよ‼』
⁇
気付いたら立ち上がって
ゆりの頬を殴ってた。
抑えきれなかった。
教室はシーンとしてる。
みんなビックリした顔で見てる。
そんなの関係ない。
頭の中なんて真っ白で…
ただただ殴り続けた。
どうして?
記念日にくれた手紙は?
全部嘘だったの?
知らないのは私だけで、
みんな私をバカにしてたの?
私仕返しをうけてるの?
ゆりは泣きながら
『ごめん、ごめん…』って言ってた。
ゆりの言い訳なんて聞きたくない。
まゆの同情の言葉なんて聞きたくない。
学校を飛び出して家に帰り、
1人で泣き崩れた。
涙って枯れないんだね。
いつまでも流れ続けた。
泣くだけ泣いたら
いつの間にか悲しみは
健に対する怒りに変わった。
健を呼び出し、
必死に謝ってくる。
その姿を無心で見てた。
私は何も言わず、
健を殴ってその場を去った…