こんにちは!UV中山です。


さて、最近業界でトレンドになっているUV硬化樹脂(塗料)について書いてみました。


自分なりに少し調べてみたのですが、UV硬化を利用した技術は既に40年ほど歴史があり、初期はラベル印刷等にに使われていた技術だったそうです。


そもそも紫外線硬化樹脂とは、光硬化樹脂の中の1つで、紫外線を当てると


液体ゲル状固体


に数秒で化学的に変化する合成樹脂を指します。


ざっくりですが、光硬化樹脂は特定の光の波長で硬化するよう設計されている合成樹脂で、その中でも紫外線で硬化するので紫外線硬化樹脂ってワケです。

更に細かくいえば、紫外線も周波数の範囲ごとにA,B,Cと別れていて…(割愛)


要は各社その合成樹脂を特定の波長で反応するようチューニングさせ、鈑金塗装用にパテやサフとして使えるようにしているんですね(( ˘ω ˘ *))フムフム


思い返すと自分と光硬化樹脂とのファーストコンタクトは15年ぐらい前です(´-`).oO

当時働いていた鈑金塗装工場で細々と使っていて、1缶の蓋を開けるとツンと鼻を刺す臭いベタベタするし、ちゃんと固まってるのか謎の使い勝手の悪い材料。

という最悪な印象でした。

 

しかし知らぬ間に一変


最近Amazonで購入したUVレジンを使って家電の欠損した小さなパーツを作ってみたのですが、太陽光に当てた瞬間にカッチカチ

硬化後は加工もできるし、こんな便利な物に進化してたのか!?と感動しました(T ^ T)



そんな紫外線硬化樹脂の利点として


・紫外線を当てると数秒で硬化するので乾燥の時間は要らなくなる。


・熱による乾燥と異なり、光化学反応を利用した硬化なので実質質量は変わらずΣ( ˙​˙  )!?

(熱乾燥の場合、対象の中の水分や溶剤分が抜けるとその分質量は目減りする。パテ痩せの原因)


・硬化に熱源を必要としないので節電になるうえ、熱に弱い素材にも使える。


・硬化剤はいらない



要は今までと同じ結果を出すのに時間は少なく、光熱費も節約できるって事かよ!?


グゥ…(--;)メリットしかねぇ!


と思いますが硬化に光を利用する事が逆に欠点ということもあります。


・光の波長が到達できる深さ、範囲しか硬化しないので、顔料入り樹脂を一度に厚く付け過ぎると光が届かず硬化しない。


・複雑な部位や形状の物には満遍なく光を当てづらいため、均一な処理になりにくい。


・紫外線を照射する機器の割高感が否めない。値段もこなれてきたとはいえ20cmφの範囲を照射するライトでも¥10マン前後。



以上の事を踏まえて自分の感想ですが、これはもう使うしかない技術だ!って感じです。

機器の割高とか高品質とかエコを差し置いて、圧倒的メリットは時短にあります。つまり残業は減らせて、生産性は上がるという事です。


鈑金塗装の工程でかなりの時間を占める下地処理時間を劇的に圧縮できる技術だし、それでいて品質は落ちるどころか上がる。増えた時間を再投資できると考えれば高い買い物ではないなと()ニヤリッ


イキナリ全てをUV系材料に置き換えるわけにはいきませんが、UVを主力にしながら欠点はこれまでの材料で補うやり方がしばらく主流になって行くのかな〜……think think think…

この先さらに技術が進めばもっといい材料の出現もあるだろうしね(^-^)


とイキるUV新参中山でした<(_ _)>


また次回