塩におびき寄せられた水で錆びる。


これ、自分もびっくりなのですが、塩は錆の直接的な原因ではなかったんです(ωㅇ;)


だけど、塩害で車が錆びるって言いますよね。

塩カルで錆ちゃった』『 海沿いだから塩にやられた』とか。



塩は湿度の高い場合に溶液になるまで空気中の水分を吸い続け、湿度が低いと水分を放出する性質があります。


塩が付いた事で、空気中の水分が塩に吸湿、保水され水と鉄が反応してしまうことが錆びる原因だったんです。

さらに塩が付着している限り塩の吸湿保水アシストが錆を発生させ続ける仕組みだったのです。


まさに錆界のファンタジスタ。

自動車修復業からすると悪夢ですが



海沿いの塩害は海水自体や、海水由来の塩分の付着によるもの。

寒冷地では降雪や路面凍結対策で撒かれた融雪剤の塩カル(塩化カルシウム)が走行している自動車に巻き上げられ付着します。


タイヤハウスは塩害によるサビが出やすい部位。



海沿いや降雪、積雪等の多湿な状況で、塩が付着した表面は常に濡れている状態となり、ジメジメ、ベトベト水分により錆びが発生しやすい条件が長く続く事になります。

そのまま車を放置しておけば、どうなるか分かりますよね(^ω^;)



サビ進行の過程は


鉄板に塩が付着、含んだ水分が鉄と反応。錆び始める

                            ↓


錆びて表面積の増えた鉄に吸湿保水、さらに錆びる

                            ↓


錆が進行してスポンジ状になった鉄に吸湿浸透保水、さらに錆びる




さらに錆びは、自動車外側だけにとどまらず、内側からも進行してきます。気付いた時にはかなり進行していて(ωㅇ;)結果、鉄板に穴が空く事も。

そうなってしまうと修復には莫大な手間とコストがかかる事に。


錆びの進行で朽ちて穴の空いた自動車のフレーム部分。塩害の一例。



新車だから大丈夫ε-(´-`*)とかタカをくくっていると、思いもよらない出費になるかもしれませんよ(´•ω•̥`)


塩と水のタッグには十分注意すべし!


そうならないためにも、塩カルがばらまかれた道を走行したり、塩っ気が付いた時は真水でしっかり洗い流し、よく水気を切って乾燥させる事が錆を防ぐ方法の1つです。

特に自動車の底面や水分が溜まるような所は念入りに。

新車時に底面をコーティングしておくのも有効な一手( ˇωˇ )


特にこれからの冬の時期は愛車が塩分に触れる機会が多くなります。


マメな洗車で愛車をサビから守りましょう。


ではまた。