キャロヤージの”馬視耽々”一口馬主日記

キャロヤージの”馬視耽々”一口馬主日記

所帯持ちかつ住宅ローン持ち、
可処分所得少かつ小遣い制のキャロヤージが、
それでも一口馬主(キャロット&ノルマンディー)で、
悪あがきする日記です。
目指すはポジーの回収率1727%!(笑)

特別募集となっていたレイパパレの25の術歴に「右後膝ボーンシストの内固定手術」とありました。

若齢馬に発生する発育期整形外科的疾患:DOD(Developmental Orthopaedic Disease)の中でも、募集時によく見る病名にについて、後学のためにまとめておきます。なお、獣医学は常に進歩しており、新しい見解や治療法発見の可能性もありますことをご了承ください。

① OCD(Osteochondritis Dissecans)
・症状と対応
「離断性骨軟骨症」のことで、発育の過程で関節軟骨に壊死が起こり、骨軟骨片が剥離した状態。
飛節部分に多く見られ、跛行の原因となっている場合は、関節鏡を用いた骨軟骨片の摘出手術が必要となることがある。

・予後 〇
早期の関節鏡手術で骨片を摘出・処置すれば、高い確率で競走能力への影響なく復帰が可能。G1馬アスコリピチェーノやヴェラアズール、青葉賞馬スキルヴィングなどもOCDによる骨片除去手術を経験。むしろこの術歴で回避する層がいるなら、逆にチャンスなのかもしれない。

ちなみに世代で唯一出資できたエピックムーン(ムーングロウの24)も両後膝OCD除去手術を経験。1次募集で満口にならず、2次募集まで回り新規入会チャレンジ馬となった。私はノーザンファームの獣医チーム、育成チームのレベルの高さを信じていますよ!

② ボーンシスト
・症状と対応
骨の内部(主に大腿骨内側顆など)に空洞ができ、その中に液体やゼリー状の物質がたまる状態。日本語では「骨嚢胞(こつのうほう)」


かつては関節鏡による「掻爬術(そうはじゅつ)」で病変をかき出し骨の再生を促していたが、今はこの空洞を貫通するようにねじを挿入して固定する治療法ができた。おそらくレイパパレの25もこの「スクリュー挿入術」の上で募集となったと思われる。

・予後 △?
かつては約56〜77%が復帰可能とされていたが、「スクリュー挿入術」を経て、今後の復帰率や競走能力への影響がどうなったのかは不明。

ボーンシスト固定用スクリュー挿入術

スクリュー挿入術(JRA馬の資料室より引用)

 

私も応募した(くじ運無くはずれた^^;)ソネットフレーズ(ボージェストの2019)が両後膝ボーンシストの経験をして追加募集にまわった。重賞2着もありながら、常に脚部不安との戦いで、繋靱帯部の不安の再発により5戦で引退となった。ソネットフレーズの募集時、術歴は「両トモ大腿骨内側顆ボーンシスト手術」とだけ書いてあった。「掻爬術」か「スクリュー挿入術」かは不明。ただ、ソネットフレーズの募集時には「スクリュー挿入術」という手法はすでにあったはず。レイパパレの25がどのような予後を見せるか注視したい。

③ オステオコンデローマ
・症状と対応
四肢に発生する、軟骨に覆われた良性の骨の腫瘍。日本語では「骨軟骨腫」。突起状の骨が腱や靭帯を圧迫して腫れや痛みを引き起こす場合は手術で除去する。

・予後 ×~△?
かつて出資馬が2歳6月に発症し、手術を経てデビューできたのが3歳4月。その走りに育成時代の迫力はなく、2戦して無念の引退に。個人的には3種の中で1番避けたい病気だ。

 

NHKマイルカップ2着だったウンブライルはそのレースからしばらくたった3歳5月にオステオコンドローマが発覚。除去手術の末、4歳2月に復帰。その後は、阪神牝馬S2着、関越S1着などの成績を収めている。

 

また、キャロットからもザダルが2歳6月に発覚し、除去手術の上、3歳1月デビューをして優勝している。ザダルはエプソムCや京都金杯など6勝を挙げており、その後の活躍は馬次第なのかもしれない。

 

除去手術の後、半年~1年の休養は必要であり、能力のある晩成馬であれば、活躍する可能性も無きにしもあらずか。

 

(参考:JRA馬の資料室)