とある月明かりの夜空など 

そのようなまでもなく 


彼は頭を激しく振って 

アルコールを頭に入って運ぼうとしたが 

無駄であった 

お似合いの彼女でも探せたら良かった 

が、 

彼はパチリと目があってしまった。 

お相手は小さい小舟の、先頭に立つ青い悪魔だった。 




………



「君は誰かっ!」 

激しく問答を入れた士官があった。 

しかしそれは良くない。 

そうしてしまうと、総じて怯えてしまう。 
生き残ったものは無能な、生ゴミと同じで。 

だが彼は答えるのであった。 
まるで永遠とも思えるダンスを、 

舟の上に立っていた青い悪魔が提案する事は 

たった二つのことだった。 



生きるなら理由を 

死ぬのならば理由を 


そうして青い悪魔は去ったという。 




………


この時に初めて、時間が動いた気がした。楢葉これまでは動いてはいなかったのか? 

そんなはずはない、ずっと昔から生きていたんだよ。それを疑っちゃいけねえ。 


「でも私たち、太陽パージエネルギーで、還元されて戻ってきたじゃんね」「ねー(ネー)」 

だから其れこそがまやかしじゃんね! あんたがたはなにと戦っつるの 
(とても重たい磁界時空から来たぽい時空姉妹がきた) 

わたしは青い悪魔と戦っついる 

邪魔ならかえっていらない 

貴方が戦っていることには尊重はしますが、ここでは必要がないから 



………


もしも幻想の生活に 

酔い痺れてくれたなら、 
そのほうがありがたい。 

生きるも一だし、死ぬのも一だ、 
まさか世界が広いとは思うまい 

生きる前にも死んだ先にも、 

世界が何重にも雲の糸をはりめぐらせているかわかるまい 
やがて蜘蛛にかからぬようご用心 


わたしは警告しかできない 

何故なら青い悪魔が追うからだ 


わたしだけではない 

もしもわたしが逃げ切るならば 

残酷な青い悪魔はやはり舟の上に立ち 
今度はあなたを狙う事になる





………



見る人は見るし、 
やがて真実が暴かれます 

千年の歴史とか 

まるでわからないものも。 

わたしは書物を携え、青い悪魔に相談します。 
彼の語る言葉は全くの理解不能で、 

いつ、なにを、どうするか 
などの、ことしか、いいません 


そのすべてが解読不可能。 
彼は不思議な悪魔です。 

コロナの事を聞いても、 
「それは病気です」というばかり。 
しかし新時代の 
「あり得る話し」 

でも今までにない異常事態が、 
あったわけですよ… 

異常事態なんです。 

小舟に乗った青い悪魔は言いました。 
「誰の?」 



わたしは必須に答えました「ボクの」






………




わたしは唐突に質問しました。 
「あなたは誰ですか?」 

悪魔は誘うように微笑いました。 
「わたしとは、あなたですよ」 


わたしはまるで夢の中に誘い込まれたのでしょうか。 
夢の中には宝箱があって、富や名声の真髄が眠っている。 
だからわたしは財宝やら、ダイヤモンドに目が眩んでここへたどり着いたというのに、 

青い悪魔め、まさか貴様がわたし自身だと言うのか。 
剣は鋭くきらめいて弾けて、 

次の瞬間に交わされ 
る言葉は 

青い悪魔は勇士を貫き 
「夢の中に誘い込まれたのさ、あなたはあなた自身の手によって落ちると言ったでしょう」 

勇士は崩れ落ちる時に「確かに君は言ったあなたはわたし自身だと。確かにその通りだがその言葉を忘れるでない」 

勇士には姫との息子があって、そのときにオギャーオギャーと産まれたのであった。 

それが、後々までも、語られる伝説の勇者の生い立ちだった。 
宿屋にてめざめるも、諸事情により名前はまだない。 








fin