ブログで公表するか、しまいか
迷っていたのですけれど

ブログという場が「その人の今」を

伝えるという事がとても重要な場所である以上

やはり皆様にお伝えしようかと。

愛犬・野村 淳は13年の生涯の幕を閉じました。

前回の記事は、もともと写真をとってあって
かわいいなぁ♪とか思いながら
タイトルが思い浮かばなくってすぐ記事にアップできなかったもの。

で、「あ!ジュノンボーイにかけられるじゃん!」って気付いたのが
遅かったもんで(笑)、命日にUPになっちゃいましたが、
哀しい気持ちで書いたわけではないのです。

ご心配かけまして・・・
でも、元気にしておりますよ!

今年の二月に、淳は大きな発作を起こしていて、

それからずっと老犬介護生活が続いていましたので
家族はずっと覚悟はしていました。

最後はずっと苦しそうでしたので、
とても安らかに、穏やかな顔で
まるで寝ている様な姿でした。

お寺でお骨にするまで家で安置している三日間に
色々な友達が来てくださって、淳はたくさんのお花に囲まれ、

本当に幸せな奴だったと改めて思い、

最後の最後まで、淳のおかげで濃い、いい時間が
過ごせたこと感謝しきりでした。

淳をお骨にする日は、29日の綺麗に晴れた日で。

しかも近くで神輿が出ていて祭り囃子が聞こえて

「お祭り男」淳にピッタリのお弔い曲でした[E:dog]

生きている時から、

「私はこいつのしゃれこうべまで愛しているなぁ」

と頭をなでながら思ったものですが

いざ、お骨になったその姿をみて

「食べたい」

って思いました。

それは、本能の声だったので

自分でもまさか、そんな風に思うとは思わなかったから
戸惑い言えなかったのだけれど、

その心の声が聞こえたのか、
動物霊園の方が
「お骨を食べていいですか?って聞かれる方がときどきいらっしゃるんですよ。
去年は二人。今年も、もう一人その場で食べられましたよ。」

とおっしゃって、もしかしたらぎりぎりな行為なのかもと
それを発しなかった自分を少し恥じて、
やっぱりそう思う人は私だけじゃなくいるんだなぁと思いました。

「骨まで愛す」は決して比喩ではないんだな、と。

鈴木清順監督の「ツゴイネルワイゼン」で
原田芳雄さんが女性の手首を掴んで
「骨も桜色かな」とかなんとか いう印象的なシーンがあって。

でも、見た時はとても印象的でも
原田さんのかっこよさでガーンと来たけど

今、淳を送り出して
そのシーンのセリフはなんていう口説き文句だろうと。
究極ではないのかと。
そっちに改めて ガーンとなりました。

あと、画家のダリの妻・ガラに対する言葉。
友達から聞いたのでうろ覚えだったのだけれど
「ガラを食べてしまいたい。でも、噛むとかわいそうだから、飲み込みたい」

というような可愛い言葉の裏の深い深い愛。

私にもやっと分かりました。

淳のおかげでとても前向きな気持ちでいる
自分がいます。

野村家の一つの歴史に幕が閉じ
新たな時代に向かいます。

改めて、淳に関わった方々、
ブログで淳に対するコメントをくださった方々
ありがとうございました!!