さてさて、マントを身につけることで遠くまで旅に出ていた私ですが


他にも、都現代美術館の広い、天井の高い展示スペースを
いかんなく活かし、

様々な体感、体験型のアートが点在します♪

感じるものは人それぞれだと思うけれど、

ダンボールで作ったような、文化祭の迷路みたいな
作品で、日系移民の方々の歴史を私は感じたし、

暗幕のカーテンを抜けると、
CGのRPGダンジョンの中に紛れ込める。

映像作品も実にバラエティに富んでいるのである。

で、その体感部屋の一つ↓。

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休憩スペースではないんです。

でも、居心地いいんです。

奇抜な色彩の様でいて、中に入るとすっと
馴染むような、コントラスト。

壁際には、二、三個風船が等間隔に浮いている。

むむ?と思ってみてみると、

風船の紐の先には、ヘッドフォンがついていたのであった。

ここでも、早速。

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音楽のパワーはすごいもので。

周りの色彩や

中央奥の壁に流れている映像が

グッと近く感じる。

しかも、ボサノバの気持ちよさに

酔いながらの押し付けがましくないかんじで。

他にも、

仕掛けが色々ある絵画にニヤニヤしたり、

ブラジル建築にホーッとなったり。

ブラジルの方々に音楽が欠かせないのと同じように、

この展示会を振り返ると、そこそこで聞いた音楽が

自分とアート作品の合間を寄り添いながら、
一体になって、自分が受け取ったものを

波のように、寄せては返したり、
大きくしたりしてくれている。

展示作品のみの美術展だと、
作品と対峙して

見ていくうちに感受性のゲージを振り切ってしまい
「脳がうに」状態になってしまいがちだけれど、

体感型展示だと、頭と体をバランスよく使えるので、

見終わった後も爽快気分なのです。

なので、休憩なしに

同時開催の
「森山大道  ミゲル・リオ=ブランコ 写真展 共鳴する静かな眼差し」へ。

想像と異なった、でも知っている様なブラジル

知っていたけど、分かってなかった日本

が味わえる、非常に面白い写真展だと思います。

ブラジルは行ったことがないけれど、
今までいろんな情報で知っていて
想像していた国は、
森山大道さんが切り取るとこういう事に
なるのだ。
日本人の目を通してみるからか、
どこか懐かしい景色にも感じます。

展示の仕方がまた引き伸ばした写真を
綺麗に整列させているのが、
ブラジルが写っているのに、日本的。

そして、ミゲルさんの日本は

私たちが知っているものものを
この人の視点を通して見ると

こんなにも新しく感じて、
こんな色彩なんだ!

と新発見すること請け合いです。

しかも、展示方法は
パネルで、自由に重なりあっていて、
ブラジルの明るい空気が伝わる感じ。

主催者のやりたかったことが

こんなに明確に分かりやすく大成功をしている
写真展っていうのもなかなかないかも・・・?

この二つの美術展は、

恋人と、家族と、感覚が似ている親しい友人と

是非是非、一日がかりで楽しんでいただきたいです♪♪♪

ビバ!!!清澄白河!!!!!!!