ずっとこの事をブログに書きたくって、
いつかとタイミングを見計らっているうちに、
「今日」になりました。

今日は、ヒロシマに原爆が落とされた日。

今日の様に暑い日だったといいます。

映画『夕凪の街 桜の国』では、

麻生久美子さん演じる平野皆実が
原爆が落とされて13年後の広島の街を生きています。
それが、夕凪の街。

皆実の姪にあたる田中麗奈さん演じる石川七波が
生きる現代の東京。
それが、桜の国。

日本人なら見なくちゃ!とか
歴史的に大変なことだから、見なくちゃ・・・とか
そういう大きな事では全くなくって、

夕凪の街の広島の人達の暮らしが
あまりにリアルで。
全く、13年前の原爆の事について
人々が話さないこと。
あまりにも不自然なほどおだやかに日々が
過ぎていくこと。
皆実の生きていく事への負い目。

あまりにも受けとめきれないほど、大きなことが起きて。
訳の分からないうちに、目の前の建物が消えたりとか。
家族が死んでしまったり、人々がモノのように
なっていたり。
そういうことが、あっても日々は続いていく。
生きていく。日常が戻ってきて、日常に流されるように、
呑み込まれて。
でも、心の底でこびりついたものは消えない。
消えるわけがない。
そういう、あまりにも真実な広島の 夕凪の街。

そして、現代の東京の七波と
友達の中越典子さん演じる利根東子が、
広島に向かうことで、

夕凪の街と桜の国 が繋がる。

「あぁ、現代の話だ。」

と思う。なんにも終わっていない。繋がっているんだと。

単純に、真実に目覚める事が出来る。

そういう映画です。
おすすめの映画です。


今日という日、だからこそこの映画を見てみるというのは
どうでしょう?