書家 清水恵エッセイ『 ときどき書心 』 vol.119
朝ドラ『化け化け』舞台が熊本に移って。ヘブン先生ったら、文章が書けなくなっちゃってお気の毒な限りの日々が続いてましたけど、やっと素材を見つけられてよかった。同居人の学生がついた「いい嘘」がきっかけになって、「日本人の心」を発見できた。それが『心―日本人の内面生活の暗示と影響』(岩波文庫)という有名な著書につながったのがよくわかるようでうれしかったですよ。と申しますか『ばけばけ』脚本家のふじきみつ彦さんのうまさをつくづく感じました。ラフカディオ・ハーンの著書をよく読みこんでいらして、その一つひとつをほんとうによく活かしておられるなあ、と。『心』にはハーンの熊本時代の周辺から私たち日本人でも見逃しがちな日本人の心情が深く細かく書かれていて、読み応えあり。それにしましてもヘ ブン先生の自宅の机と椅子の高さが合っていないのが気になる!家族の手作りでしたし、人間工学なんて未発達な時代でしたからしかたない? でも・・・、書く動作がとてもしんどいと思うのですけど。