書家 清水恵エッセイ『 ときどき書心 』 vol.130
NHKの「あさイチ」で「大人のピンチをスマートに切り抜ける」という特集あり。いろんな大人のピンチのなかに「ご祝儀袋の名前が書けない」というのがありましたよ。なるほどご祝儀袋に文字を書くのは難しい。最近は「御祝」などの祝儀名目は印刷されているものが多いから半分は助かるものの、さすがに名前は自筆。せっかく購入した美しいご祝儀袋だから失敗したくない! そう思うと、手に極度な緊張が走ります。そんなピンチに心強いお助けアプリがあるそうな。ありましたよ「なぞってご祝儀」。携帯でそれを画面に出して自分の名前の文字を表示し、その上にご祝儀袋に付帯されている細長い名前の用紙を置いてなぞって写す。「でもなあ・・・」これで上手く書ければ苦労はないさ。成功率10%ぐらい? と思います。逆に「なぞってもヘタ」と、いかに字が下手な自分であるかを自覚させられてしまうかもしれませんよ。ヘタでも心をこめて書けば自分の字でいいじゃん、そう思いますけどねえ。