2004年ネット業界を揺るがした、2023年映画「Winny」を動画鑑賞テレビ

ソフト開発者が違法逮捕され、裁判での奮闘を描いたドキュメンタリー作品映画

 

評価の方は・・・・5段階の星4つ★★★★☆PC

 

当時、話題になっていて良く知っていたので興味深く視聴。

 

 

 

<あらすじ>

ファイル共有ソフト「Winny」の開発者が逮捕され、著作権法違反ほう助の罪に問われた裁判で無罪を勝ち取った一連の事件を、東出昌大主演、「ぜんぶ、ボクのせい」の松本優作監督のメガホンで映画化。

2002年、データのやりとりが簡単にできるファイル共有ソフト「Winny」を開発した金子勇は、その試用版をインターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」に公開する。公開後、瞬く間にシェアを伸ばすが、その裏では大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、次第に社会問題へ発展していく。違法コピーした者たちが逮捕される中、開発者の金子も著作権法違反ほう助の容疑で2004年に逮捕されてしまう。金子の弁護を引き受けることとなった弁護士・壇俊光は、金子と共に警察の逮捕の不当性を裁判で主張するが、第一審では有罪判決を下されてしまい……。(映画.comより)

 

 

 

 

今でこそ当たり前にある「ファイル共有ソフト」を、20年以上前に日本人も開発。

 

これは画期的で、サーバーを通さずP2Pで人と人が直接繋がりファイル交換可能に。

 

その為、著作権のある音楽や映画のやり取りが盛んになり著作権侵害の温床にも。

 

 

 

 

これにより、違反者が逮捕されのちに開発者の金子勇氏も著作権ほう助違反で逮捕。

 

本人はあくまで「個人の自由な情報交換」を目的に作ったとされる。

 

実際、自身はアップロードしておらず、特製のダウンロード専用Winnyだったとか。

 

 

 

 

そんな中、理解ある弁護士の協力や金子氏を支援する有志から裁判費用が賄われる。

 

最終的に、著作権侵害を意図するものはなかったと判断され2011年に無罪判決。

 

無罪を勝ち取るも3年後、享年43歳と言う若さで急性心筋梗塞で他界。

 

 

 

 

作品では、金子勇役を俳優の東出昌大が演じ、弁護氏目線で物語りは進んでいく。

 

役作りの為、18㎏増量し金子氏の時計や眼鏡など遺品を使って撮影に臨んだとか。

 

しぐさも本人そっくりな様で、職人気質で本当にソフト開発が好きな人柄も伺える。

 

 

 

 

この事件により、「殺傷事件で包丁職人が罪に問われるのか?」が議論に。

 

また、開発者のモラルと責任、セキュリティやプライバシーの重要性が議題にも。

 

実際、著作物のやり取りだけでなく、ウイルスが蔓延したりと様々な課題も。

 

 

 

 

P2P技術の先駆者として、健在であれば今年55歳で世界をリードする技術者に。

 

匿名性の高さなど、現在のブロックチェーン技術にも繋がる技術で発展にも貢献。

 

今や日本はIT後進国となってしまい、本当に惜しい人を亡くしたと思う作品でした。