203冊目読了~(単行本322P) 2011/8/5発行
上質なミステリーを描く”曽根圭介”の作品で、韓国で映画化されている作品
評価の方は・・・・星5つ★★★★★
最後まで、ハラハラドキドキが止まらず、構成も伏線回収も見事で楽しめた
<あらすじ>
大金の入った忘れ物のバッグを、ネコババしようとする初老の男。暴力団に2000万円もの借金をして、返済に窮する悪徳刑事。FXで失敗した借金を返すために、デリヘルで働く主婦。金の誘惑におぼれ、犯罪に手を染めていく、獣たちの運命は―。(BOOKデータベースより)
全く独立した3つのストーリー、順番に展開していく構成ながら読み易い。
その3つのストーリーそれぞれに緊張感があり、どれも徐々に危うい展開に。
タイトルの通り、”藁にもすがりたい3人の獣たち”のそれぞれの結末に驚愕
読者を見事にミスリードするストーリー展開と、一気にピースが揃う明快さ
暴力的表現も多いので好みは割れるものの、ミステリー好きには堪らない作品
ただ、その暴力シーンを映像化となると過激過ぎなので、観るのは躊躇われる
後、活字だとミスリード出来る内容も、映像化すると難しくなる所が気になる。
それにしても、まさかあそことここがこうで、あれがこれでこれがあれとは