196冊目読了~(単行本320P) 2021/9/28発行
前作から2年、総理大臣である父親とそのバカ息子を描いたコメディ作品
評価の方は・・・・星3.5★★★★☆
面白いが、どちらかと言うとセリフが多くドラマ化を意識した脚本的内容
<あらすじ>
「マドンナ・ウイルス? なんじゃそりゃ」第二次内閣を発足させたばかりの武藤泰山を絶体絶命のピンチが襲う。目玉として指名したマドンナこと高西麗子・環境大臣が、発症すると凶暴化する謎のウイルスに冒され、急速に感染が拡がっているのだ。緊急事態宣言を発令し、終息を図る泰山に、世論の逆風が吹き荒れる。一方、泰山のバカ息子・翔は、仕事で訪れた大学の研究室で「狼男化」した教授に襲われる。マドンナと教授には共通点が……!? 泰山は、翔と秘書の貝原らとともに、ウイルスの謎に迫る!!(角川公式より)
環境大臣の謎のウイルス感染から始まり、緊急事態宣言発令からのコロナ蔓延で政権与党の危機に
物語りは、ウイルスの起源であるシベリア永久凍土の研究の謎解明を追う息子側と、世論を先導する野党の対応に追われる父親の総理大臣側で展開。
タイムリーな話題ながら、感染すると理性を失い狼男化すると言う突飛な症状
そして、そのウイルスに隠された真実の姿と集団心理と集団感染の怖さも表現。
政治的風刺も描きつつ、信念を貫く総理と親子の絆を描いた作品です