191冊目読了~(単行本328P) 2021/12/20発行
7人の作家による”警察”をテーマにしたアンソロジー
評価の方は・・・・星4つ★★★★☆
柚月裕子氏から辿り着き、他の作家にも新たに触れられ短編で読み易かった。
<収録内容>(KADOKAWAより)
葉真中顕 「上級国民」 刑事事件化されなかった交通事故に隠された真実
中山七里 「許されざる者」 東京オリンピックの裏で起きた悲劇
呉勝浩 「Vに捧げる行進」 街で頻出する落書き犯の驚愕の意図
深町秋生 「クローゼット」 バディを組む上野署の刑事が抱える秘密
下村敦史 「見えない刃」 性犯罪の捜査に乗り出した女刑事が見たもの
長浦京 「シスター・レイ」 半グレたちのトラブルに巻き込まれた謎の女
柚月裕子 「聖」 ヤクザに憧れ事務所に出入りする少年が目指すもの
車事故での”上級国民”や”東京オリンピック”演出家のイジメ問題など、話題になったモノ。
”セカンドレイプ”や”同性愛”など、SNS普及と性差別が起こした事件のモノ。
”シャッターの落書き”や”半グレ”や”暴力団”など、街に蔓延る悪を描いたモノ。
などなど、それぞれ一気読みさせるストーリーで甲乙付け難くどれも良かった。
中でも気に入ったのは、「上級国民」「シスター・レイ」「聖」。
触れる機会の無かった作家に触れ、これを機に他の作品も読んでみたいと思いました