189冊目読了~(単行本304P) 2021/9/3発行
前回に引き続きの東野圭吾最新刊で、湯川教授主役のガリレオシリーズ第10弾。
評価の方は・・・・星3.5★★★★☆
304ページとやや薄目で読み易く、良くも悪くもいつもとひと味違うガリレオ作品に
<あらすじ>
房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。「愛する人を守ることは罪なのか」ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。(文藝春秋公式より)
物語りは、離ればなれになった母子を中心に、ある事件との関わりを描いたサスペンス。
事件は追うのは、お馴染みの捜査一課の草薙刑事とその部下で女性の内海刑事
相変わらず読ませる人間模様が描かれ、序盤から引き付けられていく
ただ、事件的にはトリックは無く、ガリレオこと天才湯川教授の知恵を借りることも無し。
しかし、何故か事件の関係者に湯川教授が大いに関係し、やがて湯川教授の過去へ。
今回も、人物相関が良く描かれていて、伏線回収もしっかりされて良く出来たお話。
しかしながら、そもそもガリレオシリーズで描く必要があった作品なのか
ガリレオの私生活や生い立ちなど、あまり描かない方が良かったのでは
あまりに関係者が近過ぎて、偶然にしてはちょっと作られ過ぎなのでは
など、新たに読んだ人は良いと思うけど、シリーズを読んできた人は違和感ある内容でした