176冊目読了~音符(単行本504P)  2020/03/27発行

映画にもなった「孤狼の血」の3部作の完結編で、刑事を主軸に広島ヤクザな世界を描く銃

 

評価の方は・・・・星4.5★★★★

 

孤狼の血」に始まり続編の「凶犬の眼」を読んでからだと、より入り込める作品本

 

 

 

<あらすじ>

博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原。愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力とそのカリスマ性で勢力を拡大していた。広島北署二課暴力団係の刑事・大上章吾は、沖と呉原最大の暴力団・五十子会との抗争の匂いを嗅ぎ取り、沖を食い止めようと奔走する。時は移り平成16年、懲役刑を受けて出所した沖がふたたび広島で動き出した。だがすでに暴対法が施行されて久しく、シノギもままならなくなっていた。焦燥感に駆られるように沖が暴走を始めた矢先、かつて大上の薫陶を受けた呉原東署の刑事・日岡秀一が沖に接近する…。(BOOKデータベースより)

 

 

 

今回の作品は、昭和57年を中心に愚連隊のリーダーの出所後の平成16年を描いた内容。

 

ストーリーも、「孤狼の血」の前のエピソード0から、「凶犬の眼」の後を描いたシリーズ3に。

 

そして、最大の謎である誰が警察に情報を流した裏切り者なのか・・・・サングラス

 

 

 

物語りの主観は、マル暴大上の後継者である日岡と、愚連隊リーダーの沖が入れ替りにリサイクル

 

沖の生い立ちから学生時代、広島での事件に収監後の事件までをテンポ良く描写鉛筆

 

世間からはみだした者達の人間模様も丁寧に描かれていて、結末も含め切ない内容に。

 

 

 

多少、先が見えた展開ながら、500頁を一気読み出来る没入感の高い作品でした本