131冊目読了~(単行本416P)
柚月裕子作品の読書2作目は、最近映画にもなった”孤狼の血”
評価の方は・・・・星4.5★★★★★
女性が書いたとは思えない程、ハードボイルドで男臭い警察とヤクザの世界を描いた作品
<あらすじ>
昭和六十三年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく―。
舞台が広島で昭和の終わりと言う設定が、戦後のヤクザ社会を描いた”仁義なき戦い”を彷彿させられる
物語りは、新人警察官の視点でヤクザとのパイプのあるベテラン刑事と、ある失踪事件を追っていく所から始まる。
次第に、広島ヤクザの抗争へと繋がり癒着するベテラン刑事の身にも危険が、、、
それぞれのキャラの個性と設定が良く、登場人物が多いながらも整理しやすく読みやすい
次々に、事件や問題が起こる展開は一気読み必至で面白い
ヤクザ物ながら、グロさや悲惨さは差ほどないので読んでいて暗い読了感はなし。
最後ひねりもあって、久々に面白い作品と出会えたと思いつつも、結末に至る重要なシーンが少し安易に描かれていて残念さと物足りなさも
しかしながら、結末とエピローグが明るく描かれていたので読了感は晴々と
気になる映画版もレンタル出たら、もちろんチェックです