171冊目読了~音符(単行本592P)  2013/11/15発行

7年前の作品ながら、現実に起こった「首都感染」はどう描かれているのか東京タワー

 

評価の方は・・・・星3.5★★★

 

現実よりかなり悲惨な状況の中、大胆な国の政策は封じ込めに成功するのか。

 

 

<あらすじ>

二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現!中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。(BOOKデータベースより)

 

 

本書では、ウイルスの中国起源やその後の世界規模のパンデミックや医療崩壊など予言めいている。

 

が、恐らく感染予防学の観点から見えれば、新型が発生すればこうなる可能性が高い事象。

 

現実と違ったのは、感染規模と致死率が良い方に大きく異なった点。

 

作品では、ウイルスは強毒性で世界人口の80%が感染し、22%の12億5千万人が死亡ドクロ

 

 

 

そして、日本では主人公である元WHO職員の医師の助言の元、早期に首都封鎖を敢行。

 

自衛隊まで出動し境界にバリケードを築くなど、人道的物理的に現実難しい方法が実際に取られていく。

 

人物相関も近親者が多かったり、ウイルスの強毒性と強力な感染力の共存に少々疑問も。

 

また、現実と違って政府の決断や行動がとても迅速で、恐らく現実では難しいかとうーん

 

 

ただ、小説でも描かれている様に、終息の鍵は「3密を避け」「ウイルスを封じ込め」、後は「ワクチンを待つ」のみであるカギ