池井戸潤原作で、小説とWOWOWドラマ版も観てからの映画版鑑賞(2018公開)
三菱自動車のトラック脱輪事故やリコール隠しが下敷きになっている作品
評価の方は・・・・5段階の星3.5★★★★☆
内容を知っているからか、はたまたWOWOW版での主役仲村トオルが良かったからか、少し盛り上がりに欠けた感じ
<あらすじ>
トラックの脱輪事故で主婦が亡くなり、整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、警察の執拗(しつよう)な追及を受ける。赤松はトラックの欠陥に気付き製造元のホープ自動車に再調査を要求するが、調査は進展せず自ら調査を開始。やがて大企業のリコール隠しを知った赤松は、会社や家族を守るため、そして自身の正義のため、巨大企業に立ち向かっていく。(シネマトゥデイより)
原作者池井戸潤お得意の「中小企業VS大企業」の構図に、「ピンチからの大逆転劇」の企業物
自動車メーカーの欠陥により脱輪事故が起きるものの、隠ぺい工作と懐柔により泣き寝入りの運送業者たち
そこにひとり立ち向かう赤松運送の2代目社長を演じる長瀬智也だが、何となく緊迫感が伝わって来ず淡々と仲村トオルは良かったな~
この物語りの見所は、加害者扱いされながらも真相を探る赤松運送側の動きと、同じくしてメーカー内部で起こる自浄作用の動き。
結果、内部告発により明るみになってはいくものの、その道のりは険しくハードルは高い。
週刊誌も隠ぺいを嗅ぎ付けるものの、スポンサー圧力が出てきたりと生々しく描かれている。
大企業の隠ぺい体質や論理を浮き彫りにし、中小企業が苦労の上無実を勝ち取る清々しいパターンであるものの、理不尽な死を遂げた被害者がいると言う現実を考えさせられる作品でした