149冊目読了~音符(単行本384P)

久々の馳星周作品は、自伝的小説でこれまでとまた違った人情味溢れた作品本

 

評価の方は・・・・星3.5★★★

 

北海道から上京してきた貧乏学生時代、新宿ゴールデン街で過ごした数年間を描いた青春サスペンスストーリー生ビール

 

 

<あらすじ>

1985年、ゴールデン街で出合った希望と興奮、孤独と失望。本を片手に安酒を呷り、煙草をふかし、見えない未来に焦る日々。―そして事件。(BOOKデータベースより)

 

 

舞台は、好景気に沸く新宿の飲み屋街にあるハードボイルド小説好きが集まるバー「マーロウ」銃

 

読書と酒とたばこが好きな主人公は、学生の傍らそこでアルバイトに明け暮れ飲み屋街の住人として認められ大人になっていくロックグラス

 

登場人物は、酒癖の悪いマスターやバイト仲間、バーのママやオカマなど個性豊かで人間味のあるゴールデン街の住人たち。

 

 

 

そこに殺人事件が発生し、犯人探しなどサスペンス要素も盛り込まれている。

 

また、主人公が小説家として歩んでいく過程や恋愛や苦い思い出などが描かれている。

 

終盤では、ノスタルジーに浸った切なくも良い思い出に、懐かしさや哀愁も漂ってくる。

 

 

実際にあったバーがモデルで、マスターも元コメディアンでバーの経営者でもあった内藤陳氏がモデルというのもリアリティーがあり興味深い作品です本