145冊目読了~音符(単行本461P)

映画になった”孤狼の血”を知ってから読むのも5作目になる柚月裕子作品本

 

評価の方は・・・・星4.5★★★★

 

東野圭吾著”幻夜”を彷彿させる悪女を描いたミステリードクロ

 

 

<あらすじ>

家事と育児に追われ、かつての美貌を失った高村文絵。彼女はある日、出掛けた先で見覚えのない美女に声をかけられる。大きなサングラスをかけたその女は『加奈子』と名乗り、文絵と同じ中学で同級生だというのだ。そして文絵に、あるビジネス話を持ちかけるが―。この再会は偶然なのか、仕組まれた罠か!?鎌倉で起きた殺人事件を捜査する神奈川県警捜査一課の刑事・秦圭介と鎌倉署の美人刑事・中川菜月。聞き込みで、サングラスをかけた女が現場を頻繁に出入りしていたという情報が入る…。事件の鍵を握る、サングラスをかけた謎の女とは!?日常生活の危うさ、人間の心の脆さを圧倒的なリアリティーで描く、ミステリー長篇。(BOOKデータベースより)

 

 

タイトルに出てくる食虫植物の”ウツボカズラ”の通り、人を食い物にする悪女のお話。

 

物語りは、罠に掛かってしまう女性と殺人事件を追う刑事の主観で展開。

 

一見、無関係と思われた殺人事件の捜査と騙された女性の時間軸が徐々に交錯。

 

 

 

「新興宗教」「健康食品」「未公開株」など、社会問題にもなっているマルチ商法の勧誘や詐欺も登場しリアリティも。

 

心の隙間に入り込み、巧みに人の心理を操り犯罪行為を繰り返す悪女。

 

実際に、ありそうな話だけに怖さを感じます叫び

 

 

ただ、読了感は悪くなく、真相が明らかになるに連れ意外性もあり面白い作品です本