ゾロゾロゾロあれっ
昼飯の支度をしていたらいつの間に、静かな山頂は賑やかに
団体さんの様で、やはりこちらの広い方で昼休憩
今日の山ごはんは、簡単にカップ麺と袋ぱんぱんのパン
ラーメンは、マルちゃんから今月新発売された”ハリガネ 辛ダレとんこつ味”
特筆すべきは、麺が細いのでお湯を入れて”戻し1分”という点
味も中々美味しく、スープは捨てられないのでしっかり飲み干します。
ただ、雨に降られるとバーナーが使えなくなるので、
山専サーモスに沸かしたお湯を入れて持ってくるのがいいですねサーモス欲しい
辺りを見渡すと、すっかりガスってしまったものの
ガスが晴れると先程いた南峰が
下界は相変わらず真っ白な中、
この時だけ徐々に雲が流れ出し、
街並みが見える程に
よく見るとナウマンゾウの化石出土で有名な野尻湖まで
本当は天気が良ければ、北アルプスから富士山まで見えるはずだったのに
まあ、ガスが晴れてくれただけでもラッキー
と、思っていたら次第に雨がポツポツ
慌ててザックカバーとレインコートを装備したら、
雨は小雨程度ながらひたすらの激下りで、写真が撮れるほど落ち着いたのは1時間半くらい経ってから
何せ見返すとこの山容、急過ぎます
しかも、シャリバテ気味で食べれば回復すると思った調子も中々上がらず
レインコートの蒸し暑さで大量に汗をかき、すでにかなりヘトヘト状態に
それでも、時折りこうして見える風景に少しだけ元気を貰い
後は、早く小屋に着くことだけを考えて歩きます
PM12時50分 山頂から約2時間下りた峠の”大倉乗越”に到着
この辺りから徐々に足が上がらなくなり、非常に厳しい登山に
後から考えると、頭も少し重かったので軽い高山病に掛っていた様で、
初めてフルマラソンを走った時と同じくらいの疲労を感じ、
身体的にこれまでで一番きつい山歩きとなっていきます
PM13時20分 ヘロヘロになりながら分岐点の”黒沢池ヒュッテ”に到着
特徴的な青いドーム型の屋根で、山間の静かな所に佇んでいます。
ここで、コーラをごちそうになり、休憩するもののやはり調子はいまいち
そんな状態にも関わらず、まだこれからもうひと山越えなければなりません
精神的にもちょっとくじけだし、弱気になっている自分が今からあれ~
いっその事、ここに泊まって火打山は諦める気分に
気力を振絞り歩き出すと、
黒沢池とヒュッテがいい雰囲気で見えてきます
やはり、自然の中にある山小屋は絵になりますね~
所々、木道もあり歩きやすい感じに
雨もすっかり上がり、道もなだらかでこのまま行けるのかと思いきや、
これまで歩いてきた自信も喪失、珍しくネガティブな発想が芽生えてきますダメだ
正直、この辺りが一番きつかったかももういや~
そこへ突然、茶臼山の山頂が
2171mと立派な標高ながら、展望もなく登山道の途中と言った感じ
こう言う山はよくあるものの、何となくカウントに入れられない可哀想な山
途中、下山道にも木道があったり、
濡れた岩に気を付けながら抜けると、
視界は一気に開け、そこには美しい高谷池湿原が
霧がかかり幻想的な風景が広がっています
尾瀬の様に木道が整備されていて、
ようやく見えてきた三角屋根のてっぺん
PM14時45分 高谷池ヒュッテに到着
昼の休憩1時間も入れて、朝から約9時間の行程
ここまで遠かったし、妙高が本当にきつかった
受付を済ませ中に上がると、
山小屋らしい羽目板の壁に、山の写真が所狭しと飾ってありいい雰囲気
さほど広くないスペースながら、脇に厨房があり奥が自炊場でここが食堂
早速、寝る所を案内してもらう為2階へ
豪雪地帯なので、屋根は急勾配で造りも鉄骨造、階段も鉄製。
この日は30人くらいと少な目で、
スペースに余裕はあるものの、山小屋の基本である知らない者通し並んでの雑魚寝
女性の場合、やはりたくましく成らざる得ませんね
しかし、女性の為に更衣室はしっかり完備
着替えて汗を拭き、ようやくくつろげたのが16時
通常ならば、これから日の入りのマジックアワーを楽しみにする所が生憎の天気
夕食の時間が17時半なので、とりあえず1時間だけ仮眠することに
やはり、睡眠不足がたたっていた様でぐっすり
夕食は、お待ちかねのカレー&ハヤシでセルフ盛りのおかわり自由
ビールと一緒に、山でこれは美味過ぎます
でも、意外にいっぱいになりおかわり出来なかった
食後は、小屋で流してくれた妙高・火打のDVD鑑賞会
ここの小屋の夜は特に早く、部屋の消灯は20時(食堂は21時)
しかし、自分はあまりの疲労から19時には就寝子供か
朝4時まで1度も起きることなく泥の様に眠るのでした
つづく