映像版も鑑賞 (原作版はこちら )
と言っても、早くも地上波で放送してたし
まあ、原作はその前に読み切れて良かった
映像版の方の評価は・・・・星3つ★★★
原作より評価が高いのは、すでに中身は分かっていたので映像化の点で
内容は、要所を端折っていましたが、ほぼ原作に忠実に描かれていたと思います。
やはり、福山演じる湯川博士はハマり役ですね
でも、真夏なのにスーツやベスト姿がとても暑そう
玻璃ヶ浦と言う架空の浜辺を舞台にしたこのミステリー、複雑な人間模様を回想シーンを交えながら上手く表現されていました。
真犯人が自白する点では、同じ映画化された”容疑者Xの献身”とは真逆の展開に。
だから、何となくすっきりしないのかな~と
キャスティングも違和感無く、海を愛する娘役の”杏”も、お父さん役の”前田吟”もイメージ通りだったと思います。
しかし、この作品の納得いかない部分も
ここから点線まで、ネタばれに注意
違和感は2つあり一つ目が、娘が母親の元ホステスの同僚を殺す動機。
いくら出生の秘密を暴かれそうになったからと言って、中学生の女の子がいきなり殺人を犯すのか、動機付けにしては少し弱いのでは
まあ、逆に思春期だからと言えば、それまでですが....
二つ目は、これは映像版だけの違和感ですが、殺人を隠す為転落死として済ませようとした旅館の夫婦が、わざわざ海岸まで遺体を捨てに行くシーン。
結果的に、CO中毒の事故死として自白して尚も殺人を隠し通すが、そもそも自白するつもりがあったのなら罪を重くしてまで死体遺棄する必要がなかったのでは
また、警察が疑問に思う通り、杖を突いている老夫婦が死体を運ぶのは至難の業
一応、旅館で死人が出たと言うと聞こえが悪いので転落死を偽装するのだが、原作ではここで事故死で出頭しようとした旅館の亭主に転落死を提案する人物がいて、しかもこの人物が死体も運ぶのを手伝うので話に少し強引さが見られた気がします
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それにしても、相変わらず緻密に構成されていて、トリックだけでなく切ない物語りに引き込まれる東野作品
ん~やはり面白い