きっかけ頂いた、オススメ本の読了~(文庫本608P)
先月末から忙しかったのと、読み応えあったのとでちょっと時間掛かったかな
でも、読んでよかった~
気になる評価は・・・・
文句なしの星3つ★★★
日本人なら、是非読んでおきたい本です
<あらすじ>
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。(BOOKデーターベースより)
百田尚樹のデビュー作でとても評価の高い作品ですが、
やはり読んでみてその通りでした
描かれたこれ以降の作品もそうですが、綿密に調べ上げた膨大な内容を物語りにのせて上手く説明調でまとめていると思います。
なので、とても読み易くついでにお勉強にもなっちゃいます
物語りは、架空の零戦の名パイロットの話ですが、
他所のサイトでも言う通り、ストーリー展開が「タイタニック」の手法に似ているかもしれません。
主人公の孫が特攻して亡くなった祖父宮部少尉を知る人の記憶を辿りながら、
戦時中の日本を史実に基づいて振り返っていきます。
今の教育では、名前しか教えない歴史がたくさん詰まった内容で、
日本がどうして負けて行ったのか、
特攻隊とは実際にどういうものだったのか、
戦時中の人達の心境はいかほどだったのか、
など、改めて日本を学ぶいい機会になったと思います。
もっと、知っておくべき歴史や人物があるのだと知らされました。
特に心に残ったのは、必死とは”必ず死ぬ”と書くと言うこと。
この時代は皆、字のごとく必死に生きたと言います。
今の時代、必死に何かをすることが、本当にあるのかと思い知らされました。
そして、特攻に対して使われた言葉、九死に一生ならず「十死零生」。
実は大半が撃墜されていた「特攻」の実態や人間爆弾の「桜花」の存在など、
とても心に突き刺さりました。
これ以上は、重くなってしまうのでやめておきますが、
靖国神社の存在なども日本人として振り返っておきたいと思う良いきっかけになりました。
今年の年末には映画化も決定しているので、是非劇場で観てみたいと思います
ストーリーも、単なる歴史の感動物語りと言う訳ではなく、
色んな伏線も張られていて最後にはすっきり回収される、
ちょっと悲しい涙出来るとても良い作品ですうるうる