こんな日本人がいたんだな~と嬉しく誇りに思いながら読んでいました
気になる評価は・・・・
星2つ半★★★
下巻では、戦後間もない混乱期から高度経済成長期、オイルショックへと。
史実が元になっているので、小説としては淡々と物語りが進んでいきます。
この作品では、石油会社国岡商店の店主国岡鐵造の激動の人生を通じて、
戦後のエネルギーの転換と石油の重要性が高まっていった流れが分かり易く描かれており、
戦後の中東の油田開発やアメリカイギリスの覇権争い、
当時のイランと日本の意外な関係や、日本の官僚政治に石油統制など、
近代史経済史を学ぶにもとても良い作品となっています
それにしても、
これほどまでに日本人としての誇りを持ち、日本人の底力を信じた人もいないと思いました。
たった5人の会社から8千人以上もの大会社にし、
復興を象徴させる世界一のタンカーや製油所の建設で世界を驚かせる様は痛快であります
社長、会長職を離れた後も元の店主に戻り95歳まで活躍した偉大な人物で、
少しでも同じ時代を生きられたことに嬉しく感謝したい気持ちになりました
是非、日本人として知っておきたい人物ですね