君と出会ってから14年が経過して、15年目に突入しようとしている。
出会ったあの日のことは今でも鮮明に覚えている。
紹介はなんと、生協のおじさん。
おじさんの紹介で現れた君はまっさらだった。君の扱い方なんてほとんどわからなかった。じゃじゃ馬の君を乗りこなすのは大変だった。
1週間もしないうちに、大きな交差点で横倒しになった君と僕。
そんなことにもめげず、晴れの日も雨の日も共に歩んできた。
いや、雨の日は一緒には過ごせなかったか。なんなら、風の日や雪の日もなかなか外には出られなかったな。あと、壊れちゃった日も。
しかし、その歩みたるや地球を1周できるほどではなかろうか。
舗装されていない泥道もあった。山道もあった。凍った道路には無力だった。砂利道も不得意だ。
僕は、ご機嫌斜めになりつつあった君を、なんとか修理して歩んできた。パンクしたタイヤにはじまり、マフラー、ミラー、シート。走行メータも直した。
でも、残念だけど、それもそろそろ限界なのかもしれない。あちこちボロボロだ。そもそもこんなに乗ってよかったのかどうかも定かではない。
音が・・・。
急にマフラーあたりの音が変わった気がする。
気がする程度なのだけど、14年の付き合いともなると、微妙な音の違いは分かる。
茨城のアラサーヤンキーと言われる日も遠くないのかもしれない。
ただ、君との別れはこの上なく悲しいが、僕は取り締まられるわけにはいかない。
卒業へのカウントダウンは、とっくにはじまっていたのだろうけど、今日あらためて気づいた。それこそ、時間の問題なのかもしれない。
今日は、勤労感謝の日11月23日。
14年に渡って活躍してくれた君に感謝しつつ、MAZDAではなく日産車に思いを寄せた。