とうとう阪神の難敵大竹を攻略しました。11度目の対戦で初めて黒星をつけたということで、これで1つ壁を乗り越えたという感じがします。各バッターが強引にいかず、センター返しか逆方向へ飛ばすか、そんな意識で打席に臨んていたように見えました。コントロールのいい大竹に対して力んで振っていっても術中にはまるだけですからね。まだまだ勝負どころで大竹とは対戦すると思うので、1ついい形で勝てたというのは大きいと思います。

 

試合の流れ的にはこの試合も先制したというのが大きいですね。2回の表、先頭の末包が四球、坂倉がライト前ヒット、菊池が送りバント成功して、1アウト2塁3塁から堂林がセンターオーバーの2点タイムリーツーベース6番菊池、7番堂林という並びがうまく機能しました。堂林はベンチの起用にしっかり応えましたね。打った瞬間最低でも犠牲フライだなと分かる強い当たりを飛ばして、結果はセンターオーバーということでナイスバッティングでした。

 

そして7回の表は、2アウト1塁2塁で會澤が大竹の100球目となるインサイドの140kmストレートを叩いてレフト前ヒットで1点追加。さらに秋山が四球で2アウト満塁として、矢野がレフト前にうまく運んでもう1点ゲットし、ついに大竹をノックアウトしました。カープ戦で大竹がイニングの途中でマウンドを降りる姿というのは中々見られるものではありません。この試合は、粘り強く当ててくるカープ打線にとうとう大竹が根負けしたといったところでしょうか。勝ったということも大事ですが、難敵を攻略したということの方がこの試合は意味があるのではないかと感じました。

 

大竹を攻略した打線ばかり目がいってしまいましたが、もちろん森下の完投も忘れてはなりません。9インニングを116球、被安打5、四死球3、失点1でまとめて9勝目をあげました。9連戦のど真ん中の試合を一人で投げ抜いてくれたわけですから、本当にチームにとってありがたいピッチングです。ちょっと球が高いかなと思うイニングもあったんですが、阪神打線が甘い球を見逃してくれたというのもありましたし、ランナーを出しても固い守備でダブルプレーを3つ取ったというのも森下の完投勝利を後押ししました。先週の中日戦といい、この阪神戦といい、森下のピッチングは安定感というものがあります。これで2桁勝利は間違いないと思うので、その先の15勝というラインを目指してまた次の登板も頑張ってほしいです。

 

ビジターでこれだけいい試合ができれば文句なしです。森下の完投でチームに勢いがついてきました。日曜日の試合ももちろん勝って、いい形で広島へ帰りましょう。打線は坂倉を中心に上がってきていると思うので、九里が2失点ぐらいでまとめてくれれば勝機がありそうです。阪神との差を広げるチャンスなので、勝ち越しで満足せず、貪欲に3タテを狙っていってほしいと思います。

 

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