カープは貯金5で交流戦入り。首位阪神とは0.5ゲーム差ということで、開幕から苦しんだ得点力不足による低迷期を乗り越えて、まずまずいい位置につけています。カープにとって鬼門と言われる交流戦も、昨季は相手の主戦級の先発を結構ぶつけられる中で9勝9敗で乗り切りました。昨シーズンはこの交流線を粘り強く戦ったことで、接戦でのしぶとさが少し身についたと思います。ある意味、パ・リーグ相手に鍛えられたといった感じです。今季の交流戦も普段見ないパ・リーグの投手相手に点が中々取れず苦戦するかもしれませんが、しぶとい野球で食らい付いていってほしいです。
12球団で勝敗を争う交流線ということで、パ・リーグも含めたチーム成績(防御率、打率、1試合当たりの得点)をまとめてみました。
【防御率】
①ソフトバンク2.06
②阪神2.17
③巨人2.30
④広島2.32
⑤日本ハム2.76
⑤ロッテ2.76
⑦中日2.83
⑧オリックス2.84
⑨DeNA3.32
⑩ヤクルト3.25
⑪西武3.29
⑫楽天4.07
【打率】
①ソフトバンク.261
②DeNA.244
②オリックス.244
④広島.242
④ロッテ.242
⑥中日.240
⑥日本ハム.240
⑧ヤクルト.237
⑨楽天.236
⑩巨人.229
⑪阪神.223
⑫西武.214
【1試合あたりの得点】
①ソフトバンク 4.48点
②ヤクルト 3.50点
③日本ハム 3.38点
④DeNA 3.22点
⑤楽天 3.133点
⑥オリックス 3.130点
⑦阪神 3.10点
⑧ロッテ 3.09点
⑨広島 3.02点
⑩中日 2.68点
⑪西武 2.62点
⑫巨人 2.35点
今シーズンのパ・リーグはソフトバンクがぶっちぎっていて他の5球団を引き離しにかかっていますが、その勢いがそのまま数字に表れていますね。打率と1試合当たりの得点はダントツの1位。この得点力は脅威です。そして防御率もあの阪神を上回る2.06という驚きの数字で1位。ソフトバンクと当たる時は3タテ回避というのが現実的な目標でしょうか。カープは今週末に敵地のみずほPayPayでソフトバンクと当たりますが、ここで勢いを失うとその後の交流戦12試合に響きそうなので、この3連戦は特に要注意だと思います。
カープは投手陣がここまでチームを引っ張ってきており、防御率は12球団中4位(2.32)という好成績を残しています。そして打線が低迷しているイメージがこれまでありましたけど、ここにきて率を伸ばしてきていて、打率も12球団の中で上位(.242)となっています。数字的には打てないチームという印象は無くなってきたと言えます。ただ、得点力というところでは、1試合当たりの得点が12球団中9位(3.02点)でまだまだですね。やはり単打が多い印象ですし、塁上を賑わしてもあと1本が出ずに結果ゼロ行進という試合がここまで多いですから、そういったのが数字に出てしまっているのかもしれません。普段見ることの少ないパ・リーグの投手から、機動力を絡めつつ、いかに効果的に点を取っていくかが鍵になってきます。
火曜日から始まる交流戦は、マツダスタジアムでまずオリックスと対戦です。カープの先発は、床田、森下、九里の3枚。火水木の方が表ローテという位置付けになるでしょうか。2勝1敗で勝ち越しと言わず、この表ローテでは3連勝を狙うぐらいでいきたいところです。中継ぎ陣ではハーンが1軍登録されていますね。ウエスタン10試合で防御率0.00、3セーブという成績を残して上がってきました。左の中継ぎとして、この交流戦で鮮烈なデビューを果たしてほしいところです。ハーンが勝ちパターンに入ってくると、カープのブルペン陣はかなり層が分厚くなります。交流戦後も見据えると、ハーンがどういったピッチングを見せてくれるかというのが1つポイントになってくると思います。
今シーズンの交流戦はどういう結果が待っているのでしょう。投手陣はある程度計算できるだけに、あとはバッティングがどうかといったところです。普段あまり見ないピッチャーばかりですから、追い込まれる前にぜひとも思いっきり振っていってほしいなと思います。交流戦が終わった時に貯金二桁(11勝6敗1分)ってのを目標に頑張ってほしいです。
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