床田(防御率1.28)vs村上(防御率1.30)。4度目の対決ってことで、こちらからすれば「また村上か・・・」という感じですが、相手の阪神からしても「また床田かよ」って感じなんでしょうね。お互い防御率が1点台でそうは簡単に崩れないピッチャー。また難しい試合になりそうだなと思っていたんですけど、思いのほか序盤で点差が開いて楽に見ることができました。いつも低めに制球される村上の球が打ちごろの高さにきていたというのもありますが、カープの各バッターがファーストストライクから積極的に振っていって甘い球を見逃さなかったというのもあります。これで4連勝。貯金も4つに増やして首位阪神とは0.5ゲーム差。ペナント争いの序盤のポジショニングとしてはいい位置にもってきました。

 

床田の初回の立ち上がりはちょっと不安定でしたね。先頭の近本にいきなりストレートの四球。思ったところに制球できていないのが明らかで「あれっ?」て感じの試合の入りでした。そんな立ち上がりを救ったのが矢野好守備。2番中野の当たりは2塁ベースのショート寄りを強いゴロでセンターへ抜けるかというものでしたが、矢野が横っ飛びで捕球して抜けさせず、セカンドで1つアウトを取りました。勝った要因というのはいくつかある中で、この初回の矢野のプレーは床田の立ち上がりを落ち着かせたという意味で結構価値のあるプレーだったかなと思います。2回以降は床田のピッチングにリズムが出てきて、3回は坂倉が近本の盗塁を刺し、4回はノイジーを4-6-3のダブルプレー、5回は木浪を6-4-3のダブルプレーと、試合の流れを完全にカープのものにしました。これで床田は5勝目。交流戦に入る前にいい弾みとなるピッチングになりました。

 

打つ方は何と言っても末包スリーランなわけですが、初回の先制点と2回の追加点も見逃すわけにはいきません。初回は先頭の秋山が初球を左中間真っ二つに割る2塁打で出塁すると、暴投で3塁へ行き、野間が一二塁間を破ってタイムリーヒット。村上の立ち上がりを僅か5球で1点ゲットしました。さらに2回は先頭の末包が初球をレフト方向へもっていって2塁打とし、矢野が初球を一塁線へバントしてセーフ。ノーアウト1塁3塁からがファーストストライクを積極的に振っていってライトへ抜けるタイムリーヒット。このイニングも僅か5球で1点ゲットしました。この速攻とも言える初回と2回の攻撃は、阪神バッテリーの配球も含めたリズムを狂わしたと思います。

 

そして末包スリーランですが、3回の裏、序盤の流れを決定づける大きな一発になりました。4番小園と5番坂倉のライトへの連続ヒットで1アウト1塁3塁とし6番の末包。既に2点のリードがあり、ここで犠牲フライを打って1点でも追加できれば、試合の流れを掴むにはOKという場面でした。そして末包が放った打球はセンター方向へ。飛距離的に犠牲フライは間違いなしという打球はグングン伸びてバックスクリーンへ飛び込むホームラン!パワーヒッター特有の伸びのある打球でした。「広3-0神」と思ったのが「広5-0神」へ。床田のピッチングが立ち直っていただけに、この末包の一発でこの試合は勝負あったかなという感じがしました。

 

首位攻防戦の第1ラウンドはカープの快勝。第2ラウンドもカープが取れば首位交代です。水曜日は森下(防御率1.39)vs大竹(防御率3.19)という対決。相手は昨年度かなりやられた投手だけに「大竹じゃなぁ・・・」と思いがちですが、防御率をよく見ると「やればできるんじゃないか」という気もしてきます。ここはチャンスなので、首位交代やっちゃいましょう。

 

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