ロースコアでの勝負となったこの試合。カープが序盤に2点をリードして、俗に言う「次の1点がどちらに入るか」という展開になったので、どこかでもうひと山来るのかなと思いながら見ていたのですが、結局どちらにも点が入らずそのまま静かに試合が終わっていきました。両チームとも今シーズンは投高打低できていますから、その特徴がよく表れた試合でした。先取点が大事というところで、初回に点が取れたカープ。結果的にはここに勝因があった形になりました。

 

初回のカープの攻撃は、先頭の秋山がセンターへ抜けるヒット。暴投でノーアウト2塁となって野間の一ゴの間に秋山が3塁へ進塁。1アウト3塁のチャンスを作って3番の菊池がタイムリーを打てば、流れるような攻撃で先制点をゲットということになったんですが、菊池はスクイズをファウルにした後あえなく空振り三振(泣)。次の小園もアウトになって無得点に終わっていたら、お互いゼロ行進で0-0の展開が終盤まで続いていたかもしれません。2アウト3塁となって4番の小園がライト線へタイムリー2塁打を放ったってのは、やはりその後の試合展開を考えると貴重な一打だったと言えます。打線の中で今一番期待できる小園にチャンスで回すというのが、得点への近道となっていますね。

 

大瀬良が6回を投げて、球数が108球、被安打5、四球2で無失点にまとめました。毎回ランナーを出すので決してテンポの良いピッチングではなかったですけど、ランナーを出してもブレずに落ち着いたピッチングができていたというのは良かった点です。5回の表は2アウト満塁のピンチで4番岡本に対してインサイドを投げ切ってレフトフライ。6回の表は連続ヒットでノーアウト1塁2塁となるも、小林のスリーバント失敗に助けられて無失点。相手の攻撃にそこまで勢いが無かったっていうのも大瀬良のピッチングを後押ししてくれたかなという気がします。粘りのピッチングが実って2勝目。カードの頭でいいピッチングをしてくれました。

 

大瀬良の後は、7回を塹江矢崎、8回を島内、9回を栗林とつないで無失点リレー。勝ちパターンの継投が安定しているというのは本当にありがたいです。特に島内と栗林は三者凡退に打ち取って試合をスパッと締めてくれました。何せ初回から7回までずーっとランナーを出していましたからね。試合が終盤に進むにつれて、ランナーが1人出てツーランでも浴びようなら・・・というのが頭をよぎったんですけど、8回・9回と島内・栗林が一人もランナーを出さずに投げてくれて、この2イニングはすごく安心して見ることができました。今シーズンはこうした終盤の勝ちパの継投というのをカープの強みにして戦っていきたいところです。

 

中々打てない中での勝利。借金生活に行きたくないところで、ありがたい1勝になりました。阪神、巨人、広島のチーム打率が揃って.227となり、上位3チームが低い打率で並ぶという不思議な状況がおきていますけど、一方でその上位3チームの防御率は、2.30(阪神)、2.21(巨人)、2.34(広島)と2点台前半に抑えているというのが現状です。投手が崩れるとBクラス行きって感じなので、カープはうまく投手陣をやりくりしてシーズン終盤まで上位に残れるようにしたいところです。土曜日は九里が先発。未勝利の九里に白星をつけることができるか。それに尽きる試合になりそうです。

 

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