カープは最終戦を勝利で飾れず、66勝74敗3分の借金8でシーズンを終了。最下位中日とは僅か0.5ゲーム差という僅差での5位でした。ほぼ最下位ですね。明日から来シーズンに向けて準備がまた進んでいくことになりますが、心配なのはチームに負けグセがついていないかということ。3年間、借金を背負ってシーズンを終えているので、これが当たり前のようになっては困ります。ドラフトとか新外国人の補強とか、選手の入れ替えによって戦力をアップさせることはできますが、チーム全体に負のオーラがまとわりついてしまうと、これを取り払うのにかなりの時間を要する場合があるので要注意です。

 

佐々岡監督河田ヘッド辞任ということになりました。試合後のセレモニーで、佐々岡監督が「責任を取りユニフォームを脱ぐ」とコメントしていましたが、まさにこの3年間の結果に対して責任を取っての辞任ということになります。3連覇して勝ち方をチームが一度覚えたところで、この3年間、負け方をまた覚えてしまって、万年Bクラスだったあの頃にチームが戻りつつあります。チームを再び上昇気流に乗せるのか、それとも下降させてしまうのかというある意味大事なタイミングで監督のバトンを受け取ったと思うのですが、結果下降させてしまったその責任はやはり重いと言わざるを得ないのかなという気がします。

 

ただ、チームに結果が出なかったことに責任を取って監督が「辞任する」というコメントを出したことに対して、選手がどういう気持ちになるかというのは大事ですね。選手からは「負けた責任を監督に取らせてしまった」という気持ちが出てこないと、やはり次につながってきません。もう一度、どういう野球をすれば勝てるのか、優勝できるのか、そして日本一になれるのかというところを、選手一人一人が考えながら練習を積み重ねていく必要があります。次の監督には、チーム全体が目指す方向性と、選手一人一人に何を求めるのかというところを早めに示してほしいなと思います。

 

後任の監督には「育成しながらのチーム強化」という部分を求めつつ、OBを軸に選定していくようですね。外部からの招聘の可能性がないということになると、かなり選択の幅が狭まります。チームに新たな風を吹かせるには外部から監督を呼び寄せることが一番手っ取り早いですが、この線が既にないというのはちょっと残念です。次期監督が誰になるか分かりませんが、河田ヘッドも辞任しているので、首脳陣の若返りを図るのであれば東出あたりが候補ということになるでしょうか。次の監督が早く決まるのに越したことはないので、早々に発表してもらえるとありがたいですね。

 

パ・リーグはオリックスが最終戦に勝利して、大逆転の優勝。楽天が首位に立っていた5月の時点では、首位と最大で11.5ゲーム差がついていたのを、打順を固定せず、適材適所の配置で選手の士気を上げて、ついに優勝にまでこじつけてしまったとのこと。カープも次期監督の下、来シーズンはこういった勝負強いチームを目指してほしいです。

 

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