13安打で4得点したカープ打線ですが、楽天打線はそれを上回る15安打で6得点。楽天の各バッターはしっかり振り切りますよね。だから芯に当たらなくても高めにいった球は大体外野まで飛ばされてヒットゾーンに落ちます。カープの各バッターも果敢に攻めていっているんですけどね。結果的には力負けといった試合だったでしょうか。

 

この試合で會澤がスタメン復帰。そして誠也も1軍復帰即スタメン。主力がスタメンに戻ってきて打線をどう組むかというところでしたが、この試合の打線を見た時、「交流戦前よりも良くなったなぁ」というのが個人的な第一印象です。菊池、誠也、西川、會澤という主力に加えて、小園、林、宇草というこの交流戦で結果を残している勢いのある若手をしっかり入れて、そして一発長打のあるクロンが7番に控えているというこの打線。主力と若手のバランスが取れたいい打線が組めるようになったという感じがします。負けた試合の後で言うのも何なんですが、この打線で残りの交流戦を戦っていったら、結構結果が出る試合があるんじゃないかと思うような期待できる打線に感じました。

 

ただ今度は投手陣が厳しくなってきましたね。コロナの影響でローテが崩れて、この交流戦は中継ぎ陣にしわ寄せがいっていますから、試合の中盤以降が持ちこたえられなくなってきました。この試合も7回の表に中田廉が2失点、8回の表に菊池保が1失点。きっちり楽天に追加点を取られて、逃げ切られてしまいました。特に7回の表に茂木に打たれたツーランが効きました。カープが6回の裏に1点差に詰め寄ったすぐ次のイニングで2失点して突き放されるわけですから、負ける典型的なパターンですよね。カープはその後も粘ってさらに2点を返しますが、楽天ベンチにはまだ余裕が見られました。

 

カープのブルペンで最も計算できるのは栗林ですが、その栗林を一度も出すことなくカープは楽天に3タテを食らいました。カープは戦力が戻りつつあるといっても病み上がりの状。そんな状態でパ・リーグの首位のチームと戦うこの3連戦がカープにとって交流戦の最大の山場だと思っていましたが、恐れていたとおりの結果で終わりました。これで月曜日からまた仕事かと思うとやりきれないですよ。相手の監督さんは「いい月曜日を過ごせそう。」というコメントをマスコミにしているみたいですけどね。カープファンにとっては、辛く我慢の耐え忍ぶ週末になりました。

 

この後カープはどうなるかですが、打線の方に期待でしょうか。この試合でいけば、交流戦で結果を残している若手3人衆(小園、林、宇草)はまたヒットを打って試合を動かしてくれています。小園が2安打、林が3安打、宇草が2安打です。これに戻ってきた誠也が打てばというところですが、この試合ではバットがボールの下っ面を叩いていました。感覚が戻るまでもうちょい時間がかかりそうですね。そしてクロンです。この試合、クロンの打席はじっくり見るようにしていたのですが、外角の変化球を最後まで見て見逃すことができていました。いい見逃し方ですね。ボール球で誘っても振ってこないんでバッテリーは仕方なくストライクゾーンに入れてくるわけですが、その球をはじき返して3安打。楽天のバッテリーは、クロンに対して結構気を使っていたように思います。やはり一発長打の外国人バッターは何が起きるかわからないから怖いんですよね。これまでのクロンは安パイって感じで攻められていましたが、これからのクロンは慎重に攻めてくるようになるんじゃないでしょうか。ここからクロンがもう1段階上がれるかです。クロンにもっと期待してみたいです。

 

森下と高橋昂也がローテに戻って、九里もじきにローテに戻るはずです。野手は主力が抜けた時期に結果を出してきた若手がいいアクセントになって、打線は交流戦前よりもいい形になってきました。今は病み上がりの状態。あとは回復して状態が上がるだけのはずです。交流戦は残り9試合。あと半分の試合をどう戦っていくかで、セ・リーグとの試合に戻った時のモチベーションがだいぶ違ってきます。この週末の楽天戦は厳しい戦いになるのはある程度予想されたことなので、切り替えるしかありません。何度切り替えるんだって話ですが、それでも切り替えるしかありません。若手にとっては今のチーム状態はチャンスになっていますからね。数年先のカープを支える選手が出始めてきているというのが伝わってくる試合が続いています。この若い芽が出てきた部分を大事にしながら、負けた悔しさをバネにして、這い上がっていきたいですね。それだけの要素は出てきたと思います

 

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