白馬の王子様 | ノープロブレム

白馬の王子様

毎日寒いですねぇ。

かろちんおばあちゃんは、ふしぶしがアイタタタですよ。


はいはい、今日は美容院に行ってきましたよ。


いつも行くのが青山のアクアってとこなんですが、店員さんも気取ったところのない感じが好きで行ってます。


そうして私がアクアへ向かう道を急いでいると…



!?



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馬!?



なに?



ハデパン(派手なパンツの意)一丁の白馬?…いや、白人の馬亜人?

何……?



…妖精?




あ、私ったら、疲れてんのかな。
最近ネトゲやりすぎで…

ゴシゴシ…


眼をこすり、また前方を確認します。




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!?



まだいます。


あいつです。



私はその場にいて彼を見つめることが辛くなり、直ぐさまそこを足早に立ち去りました。




しかし、美容室で髪を切っている間も彼のことが気になります。


帰り道にまた見てみよう。


美容師さんとドラゴンボールトークで盛り上がって、美容室を出たころにはいつの間にか日が暮れています。


…急がなきゃ


あいつ、まだいるかな?


私の足は彼の元いた場所へと急ぎます







あいつがいた場所には誰もいなくなっていました。



家に帰って夕飯の鮭ご飯を食べながらも、彼の雄々しい立ち姿が脳裏に浮かんできます。



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↑是非とも一度拡大して、彼の吸い寄せられるような瞳をごらんになってください。





彼はいったい何処から来て、どこへ帰っていったのでしょう。




彼の父ジョルジュはフランス人の画家。
彼の母であるマリーとは、20年前南仏へバカンスに行ったとき、草原で出会った。

彼女が、風を切り草原を駆け抜ける姿に、彼は目を奪われた。

彼は一目で恋に落ちる。

そして彼女も、毎日放牧場に足繁く通う彼に、しだいに惹かれていったのである。


彼の差し出す花束を、彼女は美味しそうに食べる。


二人の愛はゆっくりと育まれていった。



しかし、そんな幸せな時間は長くは続かなかった。二人の間を引き裂く事件が起こるのである。


彼女の馬主が、彼女を競走馬するため海外にだそうというのだ。


『何だって?ジャポネ……日本だって!?』


ジョルジュは馬主に何度も掛け合うが、しがない画家である彼にはどうすることもできない。


しかしその時マリーのお腹には彼の子供が…





あのー…


…そろそろ疲れたのでもうやめてもいいでしょうか。