作文と回復 | キャロリン。の日記

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勉強は、好きな子ではなかったけれど、本が大好きだった。
半端でない読書量とスピードだった。
それが、本が全く読めなくなった。
性格も変わった。温厚だったのに、決して誰も憎まず悪口も言わなかったのに、先生に暴言を吐くようになった。被害妄想も起きた。
何事も手早で、宿題の処理能力も、恐ろしく速かったのが、自己管理に戸惑うことが多くなった。それでも、死闘の倦怠感の中で宿題を仕上げた。筋力低下で遅刻するようになったのを、早く行くようにして対策をしていた。
最期は、先生が、「娘の前で課題を言うことは辞めます。明らかに無理なのに頑張って仕上げてくる。これ以上疲弊させられない。」とまで言って貰った。
 
娘も、一度だけ「壊れた頭で生きたくない」とだけ言ったことがある。
 
しかし、娘の頭は壊れ続けた。
娘も必死で頭が壊れないように、ベタベタと忘れたくない人とその思い出や関係をベッド周りに貼り続けた。
 
そして遂に、
「ちいちいぱっぱちいぱっぱ♪」
と歌い続けられて、「おたんぽ行こ!おたんぽ!」
って散歩を要求されて、私は、回遊魚のように、首が座らないので首が落ちないように抑えて車椅子を24時間押し続けた。
娘は、「ちいちいぱっぱ、ちいぱっぱ🎶すずめの学校の先生は~♪」
と24時間歌い続け、私は車椅子を押し続けた。
 
自分の住所も名前も年齢も生年月日も、家族の顔と名前も忘れて、すずめの学校を歌い続け、散歩に行こうと言うのだ。家にいるのに、家に帰ると出ていくのだ。
もう、気が狂いそうだった。発狂しそうだった。キチガイになりそうだった。
生き地獄だった。
 
 
再び
文章が纏められるとは思えなかったから、
今年度、課題の作文が書けたことは、本当に嬉しくて、嬉しくて、
親ばかだけれど、私の方が嬉しくて、
号泣してしまう。
 
本当に、子宮頸がんワクチンの被害者の診療にあたってくれる数少ない正義感あふれた、人の命を救うために全力投球を惜しまない、困難な環境にありながらも世間から叩かれながらも、毅然とした態度で黙々と診療にあたってくれる医師たちに、感謝しかない。
 
何度も何度も苦境を救って頂いた何人かの一握りの真摯な医師たちに
心よりお礼申し上げます。
 
私の十数年来の主治医の言葉を思い出します。
一人の患者が、「先生のお父様は○○科医の権威なんですってね。」
主治医が、「そうなの?そんなこと誰が言ったんだい?」
その患者「弟先生に聞きました。」
主治医「弟の父は権威かも知れないが、私の父は、権威でもなんでもないただの臨床の医師だよ。」
寡黙でぶっきらぼうだけど偉ぶらないから大好きな私の主治医。
 
苦しんでいる、困っている人を、何とかしようと、医師の任務を果たしているだけだと言うHPVワクチン被害者を診療する医師。
貴方たち親子を信じていると言ってくれた医師。
遠くからくるリスクを案じてくれる医師。
それ以外にも、多くの医師に助けて貰った。
 
良心的な医師に助けられて、娘は、筋力低下や、倦怠感、過睡眠、などと、時々の不随意運動、脱力、ジストニア(硬直)などの後遺症を残しながらも、
回復していると思える。
 
接種後間もなくから、添い寝をし、息しているか気になって眠れない不安も、極極たまにになり私も眠れるようになった。
 
治療をしてくださる医師が、評価される世の中であって欲しい。
治療をして娘を回復に導いて下さった医師たちに心より感謝しています。
 
ありがとうございます。