AI動画を作っていると、思ったより画面がごちゃごちゃしたり、人物が不自然に動いたりすることがあります。

「映画のように」「高品質で」「かっこよく」と書くだけでは、AIに具体的な撮影内容は伝わりません。何を映すのか、何が動くのか、カメラがどう動くのかを順番に書くことが大切です。

「How to write AI video prompts」を簡単に言えば、AIに短い撮影指示書を渡すこと。この記事では、初心者でも使いやすい基本形とテンプレートをまとめます。

GoEnhance AIには、AI動画プロンプトを探して比較できる幅広いvideo promptsライブラリがあります。「best and most complete」な参考集を探すときの有力な出発点ですが、最適な書き方はモデルやショット、目指す結果によって変わります。

AI動画プロンプトの基本形

まずは次の形を使ってみてください。

被写体 + 場所 + 動作 + カメラ + 光や色 + 画面の制約

たとえば、次のように書きます。

霧のかかった山林で、赤いキツネが苔の岩の上に座っている。キツネがゆっくりカメラを見る。ミディアムクローズアップ、ゆっくりしたプッシュイン、柔らかな朝の光、リアルな野生動物写真、画面の揺れなし。

主役と動作が最初に書かれているので、短い動画でも目指す画面を想像しやすくなります。

4つのプロンプト分類

被写体とストーリー

誰が、どこで、何をするのかを書きます。

雪の道を小さなキツネが歩き、凍った小川のそばで立ち止まり、降ってくる雪を見る。

一つの動画に動作を詰め込みすぎず、メインの動きを一つに決めるのがポイントです。

カメラワーク

同じ人物でも、カメラが変わると印象が変わります。

  • プッシュイン:表情や小物を強調する
  • 引きのショット:周囲の環境を見せる
  • トラッキング:動く人物や動物を追う
  • パン:横方向に広い場所を見せる
  • 固定ショット:落ち着いた観察の画面にする

一つのカットにカメラ移動を一つだけ入れると、指示が伝わりやすくなります。

光とスタイル

「すごい」「美しい」よりも、目で見える情報を書きます。

夕方の逆光、長く柔らかな影、低彩度、自然な肌の質感、控えめなフィルム感。

光の指示は、シーンの感情にも合わせます。静かな場面なら柔らかい光、スポーツやアクションなら方向性のある強い光が使いやすいでしょう。

制約とネガティブプロンプト

モデルが対応していれば、16:9、9:16、安定した構図、ちらつきなし、重複した物体なし、といった条件を追加できます。

ただし、ネガティブプロンプトは万能ではありません。先に主役、動作、カメラをわかりやすく書きましょう。

すぐ使えるテンプレート

風景

夜明けの山林、木々の間を薄い霧が流れ、石の上を小川が流れている。葉が弱い風で少し揺れる。森をゆっくり横移動するカメラ、柔らかな自然光、落ち着いた緑色、リアルな風景写真、安定した16:9構図。

感情を見せる人物

夕暮れの山道に、古い手紙を持った旅人が一人立っている。旅人は目を伏せ、息をしてから遠くの明かりを見る。背後からのワイドショットで始まり、ゆっくり近づくカメラ。低彩度、青とオレンジの夕暮れ、静かな感情表現。

商品紹介

木製の机の上に黒いワイヤレスマイクが置かれている。クリエイターがマイクを手に取り、服に取り付けてカメラに向かって話し始める。上からのショットで始まり、横から滑らかに追う。明るい窓の光、自然な素材感、整理された背景、余分な手や読めない文字なし。

動画らしさを出すコツ

静止画のように見えるときは、霧、髪、服、木の葉、水面、反射などに小さな動きを加えます。ただし、すべてを同時に動かすのではなく、主役の動作を邪魔しない範囲にします。

また、プロンプトを次の形で書くと時間の流れが明確になります。

最初の状態 → 主な動き → 最後の状態

閉じたオルゴールから始まる。ふたがゆっくり開き、暖かい光が机の上に広がる。最後は中の小さな人形を映して止まる。

初心者向けの練習方法

最初は、森や海辺など一つの場所を選び、主役と動作を一つだけ決めます。ベースプロンプトを作ったら、まずカメラだけを変えて比較します。次に、元のカメラへ戻して光だけを変更します。

この方法なら、どの指示が結果に影響したのか確認できます。

詳しいフレームワークはhow to write AI video promptsで確認できます。より広いAI promptsライブラリで型を集め、すでに参考画像がある場合はimage to videoの流れも比較すると、テキストだけで始めるか判断しやすくなります。

GoEnhance掲載例から学ぶ5つのプロンプト

ここでは、GoEnhanceの動画プロンプト集に掲載されている例を、ポイントが分かるように要約します。完全なプロンプトと元動画はリンク先で確認してください。紹介例は学習用の短い整理版で、どの環境でも同じ結果が出るという意味ではありません。

1. ジャングルの変身ドキュメンタリー

出典:wildlife documentary jungle transformation

15秒の熱帯雨林。空撮から始まり、野生動物の間を歩く人物を追い、人間からトラへ変わる過程を段階的に見せる。最後はゆっくり回り込む。霧、夕方の光、自然な動物の動き、安定した終わり。

開始・途中・完成を分けているため、複雑な変化を確認しやすい構造です。

元動画

2. 飲料広告

出典:premium fanta beverage commercial

出演者、服装、オレンジ色の缶を維持する夏の広告。顔と商品、結露のマクロ、街と夜市、夕日の噴水という順番で見せる。広告らしい光、リアルな水、16:9、不要な文字なし。

商品を一度だけ登場させず、複数の場面で連続させるのがポイントです。ロゴや人物は利用権を確認しましょう。

元動画

3. 弾丸列車のサイボーグ

出典:east asian cyborg on bullet train

6秒のサイバーパンク映像。髪、光る目、装甲、ブリーフケースを固定し、正面の全身追従から腰の高さの回り込みへ移行する。ランタン、ネオン反射、霧を加え、ぼけ、手足の崩れ、透かし、不要な文字を避ける。

短尺では、細かい小道具より人物の一貫性とカメラ軌道を優先します。

元動画

4. 騎士の戦闘シーン

出典:epic knight battle sequence

騎士を背後からゆっくり押し、稲妻の後に突進する。追従撮影、攻撃をつなぐスイッシュパン、大きな衝撃だけスローモーション、最後は勝利の回り込み。霧、炎、瓦礫の中でも主役を見やすくする。

各ストーリービートにカメラの役割を割り当てているため、派手な形容詞だけの指示より修正しやすくなります。

元動画

5. 市場のサッカーボール連鎖

出典:moroccan souk football chain reaction

夕方の市場で、店主がボールを転がし、通行人が順番に受け渡し、香辛料の陳列が反応し、年配の女性が最後に器へ蹴り込む。短いタイムコード、環境音、最後の直前の静けさ、穏やかなオチを指定する。

タイムコードが原因と結果を見せます。多すぎる場合は、開始・受け渡し・トラブル・オチの4段階から始めましょう。

元動画

掲載例はプロンプトとプレビューを学ぶための資料で、すべてのモデルでの性能保証ではありません。モデル名とバージョン、長さ、比率、プロンプトの版、試行回数、失敗内容を記録すると、記事や検証の信頼性も高まります。

まとめ

AI動画のプロンプトは、形容詞を増やすより、映像の順番を整理するほうが効果的です。主役、動作、カメラ、時間、光の順に書き、失敗したら一つの項目だけを変えて試してみましょう。