3日ほどいたらしいICUの記憶は曖昧で断片的にしかわからない。【転院することになりましたよ】と言われて
【なぜ?転院するの?】と看護師さんに聞くと
【ご家族からの希望です】
どういうこと??
あとになってわかったのだけれど
私が勤めていた会社の会長が、脳外科医と知り合いで紹介してくださったらしい。
それも名医と言われている先生らしく
事情を知った先生はすぐに連れてきなさいと仰ったそうです。
そして救急車で転院
どこの病院なのかわからないまま転院し、
車椅子♿で先生に説明され、手術するんだということが分かったけれどまだ頭はぼーっとしているのでときおり傾眠傾向に
主人と義母娘が立ち会っているのはわかる。
そのまま手術室へ運ばれたようで
術後、よく頑張ったな
という旦那の言葉
いやいや、私は何も頑張ってないんだけど
と冷めた感情だったのを覚えている。
右被殻出血で出血量も多く血腫を取り除く手術をしてくれたようです。
寝たきりでいろん管がついていて点滴なかなか外れないのかな?と思っていた。やたらトイレ行きたくなるのは点滴のせいなのか
でも自分でトイレ行けないからオムツ
この歳で50代でオムツのお世話になるなんてっておもったっけ
お腹空いてるけどまだ点滴だけなのかなぁ?
大部屋だったので、他の人のご飯の匂いで羨ましく思ったけれど、なかなか口から食べられないようだ。嚥下のもんだいもあるからなのかしばらくしてからようやくのゼリー状のパウチが食事になったけど、
甘くて不味くてホトンド口にすることができなかった
心の中はもうこの状態からラクになりたい。
それだけしか考えられられなくなっていた
自由にならないからだ、寝るのも辛い動けない。
いっそこのまま
消えてなくなればいいのに
だんだん自分の状態がわかるようになってきて食事もとれるようになって、トイレも看護師さん連れてってもらえ、リハビリが始まった。
理学療法、作業療法、言語療法と
先生が迎えに来てくれて
記憶力が落ちているのか、誰が誰だか覚えられない
なかなか自分の状況を受け入れられず
家族のことを考える事もできず
自分だけ楽になる方法だけを考え続けた日々でした。
一ヶ月足らずで
回復期病院への転院が決まった。ここで本格的なリハビリが始まります。