人は善きライバルと思え!!24 | CAROLのブログ波瀾万丈 報復〜閉ざされた街角〜

CAROLのブログ波瀾万丈 報復〜閉ざされた街角〜

某皇族の御落胤としての苦悩と闘い。
誰もが心の中に苦しみを抱えている。僕は自殺にまで追い込まれた。だから人に優しくなれたのかもしれない。心の洗濯を共にしませんか。魂を枯らしてはならない。

世の中、『人間交差点』って言うけど、確かにすれ違う中で幸運が舞い込むこともあれば、ハードラックが舞い込む時もある。
それにしても正義ってマジで薄れつつあるなぁって感じる。
警察不祥事より
日本では最も問題となる警察不祥事に、警察組織すべてが関わっているとみられている『捜査報償費の私的流用等』に代表される裏金・不正経理問題がある。なお、過酷な検挙ノルマ(警視庁では「活動目標」と表記している)に原因する、検挙報告捏造や裏金作りの問題は、1980年代から指摘され続けている。退職した元・警察官による告発本も著され(松本均、幕田敏夫など。第三書館による)、果ては現職の警察官が告発したところ、問題の表面化を恐れた上層部によって閑職に追いやられ、訴訟を起こす事態になった(愛媛県警察の仙波敏郎による体験)。

不祥事の傾向
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警察の不祥事とよばれるものは多様である。単純なものとしては警察官個人が窃盗や暴行・傷害などの明確な犯罪行為を行うものがある。

職務上で犯罪者や暴力団員、酔っ払いや不良少年や暴走族などの不道徳者と日常的に接する為、ストレスが溜まりやすい(職務の性格上、私生活にも様々な制限や不利益が加えられる)事に加えて、教員などと同様に『市民の模範』たる行動を求められるなど一般人よりも高い道徳性が要求される為[1]、不倫など非社会的行為を行えば、たとえ違法でなくても強く非難されやすい[2]。

また、警察組織も一種の行政機関・官僚機構であることから、他の組織と同じような不正も当然起こりうる。例えば、許認可権限や利権をめぐる汚職、裏金問題や不正経理、不都合な事例の隠蔽、本庁や警察署内での上下関係を盾に取ったパワーハラスメントなどである。1988年(昭和63年)に大阪府で発生した警察官ネコババ事件や1997年(平成9年)から2000年(平成12年)に相次いだ神奈川県警察の不祥事に見られるように、組織の保身のため不正に不正を重ねることもあった。

過失など[3] により市民の通報に適切に対処できずみすみす犯罪を見逃すようなこと(例:秋田児童連続殺害事件、長崎ストーカー殺人事件、逗子ストーカー殺人事件、川崎老人ホーム連続殺人事件、小金井ストーカー殺人未遂事件)、果ては容疑者確保失敗(例:リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件、熊谷連続殺人事件)など、職務怠慢による事件(例:桶川ストーカー殺人事件、栃木リンチ殺人事件、神戸大学院生リンチ殺人事件)や、検挙実績を挙げんが為の犯罪捏造(例:志布志事件)が発生している。捜査の誤り・事件の長期化から生じる捜査部門の焦りが原因で起きる誤認逮捕や冤罪事件(例:足利事件、氷見事件、東電OL殺人事件、パソコン遠隔操作事件)も不祥事とされる(政治的な理由によるものはここでは除く)。結果として事件に至っても「これから対策するところだった」「まさかこうなるとは思わなかった」等と言い訳されることから更なる批判も招いている。

また、一般的に警察官の特権として拳銃・警棒・手錠などで武装しているが、本来、治安を守るための武器が奪われ、犯罪に使われるのは大変な失態であるとされる。1974年に韓国の大統領に向けられた銃は日本の派出所から盗みだされたものであった(文世光事件)。

対処
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不祥事事件の際は各都道府県警察本部の警務部にある監察官室が速やかに事態収拾を図る。当該警察官に懲戒処分の可能性がある場合、監察官と部下にあたる監察席付調査官で構成された班員で事実関係を調査する。この時点で監察事案となり、調査中は機密扱いとなる。

処分については、調査内容を元に内部の幹部で行う懲戒審査委員会と、公安委員が呼ばれる会議が行われ、その上で警察庁に上げ、処分にばらつきが出ないように全国の警察での懲戒処分との調整を行い処罰を決定する。この警察官の懲戒処分については「懲戒処分の指針」である程度決まっている。

しかし、警察官の不正を調査する立場である監察官自らが不祥事を起こす事件も発生している。また、監察自体が警察の内部機構であり、監察官自体も内部の警察官であるために絶対に不祥事を起こさないとはいえないうえに、不祥事を起こした当該警察官と知り合いである可能性も少なくはない。監察官も通常の事件捜査と同様3人一組等の班員と共に行動をするが、これも通常の警察業務と同じで、監察官は多くが警視で最も高い階級であり、次いで監察調査官である班員は警部・警部補と階級が下であるがゆえに、監察官に最も裁量権が与えられており、監察官自身が不祥事や不正を犯した場合、それを関知することは難しい。

また、やはり国の管轄機関であるため、たとえ組織的な関わりがあったとしても当の警察組織の方は、組織的な関わりはなしとして直接的に関わっていることが明るみに出た者を懲戒処分にして不祥事の解決を図ろうとするいわゆる「トカゲの尻尾切り」のようなことが行われることがある。

処分の不透明性と監視体制の問題
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現在、確認されている不祥事において、一般の公務員や一般人なら確実に逮捕される事件で逮捕されず任意調べに留められ懲戒処分のみとなったり、不祥事を起こした警察官の氏名や年齢、所属先や処分内容など通常の刑事事件などで公表されるべき情報が公表されなかったり報道発表されなかったり[4]、通常なら懲戒解雇、懲戒免職相当の行為でも訓告、減俸、停職で処分されるケースが多く[5]、「身内に甘い」という批判の声もある[6]。

報道関係者の間で警察不祥事などを報道することは「桜タブー」とも呼ばれ、大々的に批判すると、事件取材の際や別の事件の取材などで取材拒否・記者クラブの出入り差し止め・嫌がらせを受けることがあると指摘される[7]。あまりのひどさに記者が記事にしようにも、編集デスクが記事にさせないこともあるといわれている。

現役の警察官が顔を出さず、音声を変えてテレビ朝日の『スーパーモーニング』や『ザ・スクープ』へと不祥事を匿名で内部告発することがあり、また元・警察官がテレビの取材に顔出しで出ることもある。

2013年5月にはNHKが『クローズアップ現代』中で、大阪府警察学校での教育における対策例を採り上げたが(2013年5月16日放送「揺らぐ警察」)、弁護士の清水勉はブログで「真に必要なのは警察がノルマ主義をやめることだ、自分も取材を受けたが焦点が意図的に外されているとしか思えない」とこの内容を批判している[8]。

拳銃の不適切な使用・管理
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警察官職務執行法に定められた要件を守らずに発砲を行うという不適正な武器の使用の例がある。

ほかに、拳銃を手入れしている最中の誤射や暴発[9]、拳銃の紛失、盗難、置き忘れ、正当な理由のない持ち出し、および他の警察官に拳銃を突きつけることなどの不祥事の例もある。

裏金問題
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警察の組織的不正経理については、元警視監の松橋忠光が1984年に著書『わが罪はつねにわが前にあり』で初めて告発したものの、警察庁は「コメントする内容のものではない」と無視した。また、1987年にも、元兵庫県警巡査・松本均が、著書『交番のウラは闇』などで、同県警における組織的な裏金作りや、超過勤務手当の不払い等の不正を告発していた。裏金など、金がからむ不祥事については、責任者が自殺することや告発者が逆に抑圧されることがあり(愛媛県警察での事例)、真相の究明を困難にしている。2000年前後の不祥事発覚後に国家公安委員会が設置した警察刷新会議も、少なくとも裏金問題への対応は消極的である[10]。

2003年には北海道警での裏金事件が発覚(北海道警裏金事件)し、2004年には埼玉県警で警察学校校長と副校長が業務上横領[11][12]、2008年には岩手県警・千葉県警で、2009年には滋賀県警で、2010年には福井県警・広島県警・山形県警で不正経理が発覚した。

公文書偽造・廃棄など
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捜査書類や交通切符などを偽造・捏造したり、正当な手続きによらず廃棄したりする事案が発生している[13]。交通切符の場合勘違い(車両横断禁止の標識を右折禁止と誤認する[14])や違反をしていないのにもかかわらず、主張が認められず検挙される例も発生している(先述の“検挙ノルマ”に起因する)。

収賄
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捜査に手心を加える、捜査情報を事前に提供するなどの見返りとして金品などの提供を受ける事案が発生している[13]。最大最悪の事例が大阪府警賭博ゲーム機汚職事件。

個人情報流出
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ドメスティックバイオレンス、ストーカーで加害者に警告する際、被害者の居住地、結婚(再婚)後の姓を伝えてしまい結果的に殺人事件に至った例(逗子ストーカー殺人事件)、前述の捜査情報提供といった事案が発生している。

交通事故・交通違反
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パトカーで現場に向かう際やパトロール中の交通事故、スピード違反が発生している。事故が発生した際には自分の都合のいいように調書を書いたり、違反を一般人に指摘されると逆ギレともとれる態度をとる例もある[15]。

違法とまではいかない不祥事
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2015年11月11日、埼玉県草加市内の男性に振り込め詐欺の電話があり、それに気づいた男性の息子が「父親が被害に遭いそうだ」と埼玉県警に110番通報し、草加署の交番勤務の巡査が男性宅へ向かうこととなったが、この巡査が署にいる警部補に無線で「ミニパトで行ってもいいか?」と聞くと「(ミニパトで行っても)大丈夫」と言われたが、巡査はこれを「(他の者が対応するから自身は)現場に向かわなくて大丈夫」との意味だと誤解し対応せず、男性は息子の同僚を装って自宅に来た人物に200万円をだまし取られた[16]。

警察官個人が犯す犯罪
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警察官個人がパトロールなどの勤務中に犯罪を犯したり、休日に犯罪行為を行ったりした場合も警察不祥事とされる。

警察官によるわいせつ行為(未成年者へのわいせつ行為を含む)やセクシャルハラスメント、買春、性器露出などのわいせつ事案が発生している。警察内部でのセクハラが訴訟に発展したケースもある(愛媛県警察#最近の主な事件)。
警察官が休日に飲酒運転を行った事案がある。
殺人事件
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制服警官女子大生殺人事件 - 1978年に発生した警視庁北沢警察署経堂駅前派出所の巡査による強姦・殺人事件。“お巡りさん”に寄せられる信頼を悪用したもので、警視庁始まって以来の汚点と評され、時の警視総監土田國保が引責辞任した。
神奈川県警女性隊員殺害事件 - 2000年12月、神奈川県警警察音楽隊の女性隊員が同音楽隊のメンバーの男性警部補に殺害される事件が発生した。男性警部補は女性隊員を殺害した後自殺をしたため、懲戒免職の処分ができなくなり退職金が支給されたため非難が殺到した。
2007年8月、警視庁立川署の巡査長によるストーカー殺人事件が発生。巡査長は女性を殺害後に自殺した(立川警察署#巡査長による女性射殺事件)。なお、状況が酷似しているドラマ「隣人は秘かに笑う」は遡る事10年前、1999年の作品である。
2015年1月、大阪府警阿倍野署の巡査長(逮捕後に懲戒免職)が不倫相手の社会福祉士の女性を殺害。懲役18年の判決[17]。
2015年9月、埼玉県警浦和署の巡査部長(逮捕後に懲戒免職)が、以前に遺体の検視で訪れた家の住人を殺害し、現金を奪う強盗殺人事件が起きた[18]。無期懲役の判決[19]。
2017年6月、福岡県警の通信指令課巡査部長の自宅で妻と子供2人の計3人が遺体で見つかり、このうち妻を殺害した容疑で巡査部長(逮捕後に懲戒免職[20])が逮捕された[21][22]。
河瀬駅前交番警察官射殺事件 - 2018年4月、滋賀県警彦根署の19歳の男性巡査が、勤務する河瀬駅前交番で自身の教育係でもある同僚の男性巡査部長を貸与されていた拳銃で背後から撃ち殺害。巡査は拳銃を所持したまま交番のパトカーで逃走したが、愛荘町内で田んぼに突っ込んだため乗り捨て、歩いていた所を犯行から約6時間後に身柄確保、後に逮捕された。現職警察官が同僚警察官を職務上貸与された銃で殺害したのは、日本の警察史上、初めてであり、未成年の警察官による殺人も初めてだった。滋賀県警は、事案の重大性や、巡査が銃を所持して逃走していた事等を理由に、巡査が身柄確保されるまでの間、少年法の定めに反し、巡査の実名と顔写真を公表した[23]。動機について、巡査は、「罵倒された」と話した。拳銃は、翌朝、犯行から約10時間後にパトカーの近くの田んぼで見つかった[24][25]。
こんな世の中だから安心して夜が過ごせないかもしれない。警察の闇金。だから嫌っみぽく小説に組み込んだ。
「確かにお前は皇族の出だが、今は関係ない」
誰なのか教えてくださいよ。
「そんなことは忘れて真面目に生きろよ」
勝手なものだと思いながら顔面蒼白の刑事を見て腹の中で僕は笑っていた。『人間交差点』そこは蟻地獄かもしれないぜ。
2013年1月
アルジェリア南東部イナメナスで新たに4邦人の無事が確認された。外国人の人質132人の内約100人が救出された。 

命の尊厳、「良かった」と胸を撫でおろした。こんな時に祈ることしか出来ない自分の力無さに虚しく思う。 

数年前に日本人がみせじめに斬首された記憶は、今も鮮明に残っている。 

此度の事件もロイター通信は日本人2人を含む人質30人が殺害されたと伝えている。 

10数カ国を巻き込んだアルジェリアの人質事件。君はどう思う? 

『これが日本なら…』

オウム事件、この事件も記憶から消え去ることはできない。只この事件も闇の存在があるが詮索は辞めておこう(実際はまだ終わっていない。国松警察長官狙撃事件を指示したのは某大物政治家(当時))。

只、このような事件を想定するならば『国防軍』は必要だろうね。 

地中海を挟み平和と破壊の攻防。この日本も次なる戦争に巻き込まれようとしている。 

この僕を殺害を試みたり、自殺に追い込もうとしたり―――、正常な仮面を被り、その実、狂っているしか言えない。 

666悪魔の数字。 

「本当かよ?ならば、この数字をもたらす人達に逢いたいものだよ(笑)」 

超能力集団『メイサ』これも怪しいものだ。けどさ、人の心には誰もが『悪魔』が潜んでいる。この僕でさえ、そうかも知れない。だから人は『葛藤』するんだよ。 

動物を愛せるのに、何故人を罠に仕掛ける? 

「動物は生ある玩具だからさ。そして人は邪心の生け贄ってか(笑)」 

増悪、悔しさ―――、そこに潜む答は自分自身にある。 

僕を殺害若しくは長期に於ける社会不在を仕掛ける裏側に答がある。 

判っている。権力を掴んだ時の僕の内なる『悪魔性』を見ているのかい? 

「ククク。それなら傭兵に行き、今頃素晴らしいライセンスを手に入れているさ!!ま、そのライセンスの取得法はanotherな取得法もあるくどね(笑)」 

若者達よ、世の中を見渡せば 

「アハハハ。キツネとタヌキの騙し合いだ。言い替えれば騙し愛(笑)」

君は何を求め何を学ぶ!? 

「僕を破壊するなら、自分の子供を破壊してみろよ!!出来ないだろうが!!だから、あなたはご都合主義の邪心者なんだよ!!」 

ライバルは『善』なる自身向上意欲心なんだよ。 

どちら側に行く?くっ付く? 

「自分次第さ(笑)」


Game of the Blood
そうや。確か松山がパクられて間もない頃やった。ワシは後輩の田中の誘いに応じて会ったのが、松山が所属する銀流会の三杉やった。 
「河村さん、松山の幹部からも、よう訊かせてもろてま。愛國有和塾の支部長らしいでんな」 
居酒屋[呑兵衛]での初顔合わせ時の三杉の言葉やった。 
「河村さん、今俺の兄貴分やねん」 
「そうでっか。申し遅れまして。ワシ河村安男と言います」 
田中の紹介からワシは多少なりの警戒心を抱きながら挨拶を交わしたんや。 
「ま、河村さん、堅苦しいことは抜きにして、今後の付き合いの意味も込めてゆっくり呑みましょや」
ワシも酒が嫌いな訳やない。ワシは三杉の勧められるがまま杯を重ねた。 
「しかし、ワシ等ヤクザのシノギもきつうなりよったけど右翼団体はどないでっか」
日本酒の2合徳利を手にした田中の酌を受けながら酔いに任せ右翼活動の在り方を説明してたのや。 
鯛の造りに箸を伸ばしながら 
「ところで河村さん、松山の幹部とはどういった関係でっか?まさか舎弟か何かでっか?」
三杉がワシを覗くように言ってきたんや。
はっきり言って、ワシはヤクザができるような男やない。普段はトラック乗りであるし、偶々(たまたま)トラック仲間に政治結社の塾生がいたことからワシは右翼活動に参加するようになったのや。けど三杉は何で執拗に松山を拘るんやろか?

有線から[ホタル]が流れていた。ワシもホタルかいな… 

ホタル 

若しも この私の魂が 
この地上から消え失せることがあれども 
決して誰のせいでもありません 
ほんの少し孤独に疲れただけ 
誰にも知れずに南の島で 
ホ ホ ホタルになりて 
貴方の側で灯りたい
( Words: Wild Chan )

「三杉さん、松山さんと反目でっか!?」
酒に酔った勢いではないが、ワシは三杉に意地悪く問い掛けたんや。
「ハハハ 河村さん、それはあらしまへん。ワシも家内も安生(あんじょう)してもらってま」 
顔前で手を振りながら三杉は笑い放ったんや。これはこれで1つのヤクザのタイプなんやろな。 
「けど河村さん、此処だけ話でっけど」
そこまで言うと三杉は周りを確認するように見渡し、ワシに顔を近づけるように話を続けたんや。
「二代目を意識してか、ワシの兄貴分がええように思ってまへんのや。只、松山の幹部の考えが見えんと言うか…。おっと河村さん、ホンマに此処だけの話でっせ。ガハハハ。こら田中!河村さんに酒注がんか!」
確かに三杉の言うように松山は、ワシから見ても無垢と言うのやろか、そのくせに時々遠くを見てるような……アホなワシには言葉が見つからん。
ところで松山とワシの出会いでっか?年少、つまり少年院ですわ。そう言えば時々教員に呼び出されていたなぁ。何やったんやろか?未だに判らんのや。約20年になるやろか、再会したのが。只驚いたのはヤクザをしていたことにや。ヤクザするような男やなかったんやがなぁ…
しかしや、何でまたこの土地に来たんやろか?何気ない再会の中でワシは松山から名刺を受け取り
「クク。河村、暇なら遊びに来ればいい」
そう言えば、あの小さく鼻で笑うような癖は相変わらず続いていた。 
(有)Office 松山 
代表 松山 慎吾 
事務所―――――
Tel ―――――― 
風の便りで時折、松山の噂は耳にしとった。
「松山さん、銀流会の二代目候補らしいでんな。けどまた何でこんな片田舎でヤクザなんかを」
「ククク。二代目には興味はない。只、ククク。人生ゲームかもな」 

ワシは殺されるんやろか……、そう思うとブルッと背筋震えたのや。 
「ククク。悟ったようだな。離してやれ」 
松山の言葉で漸くワシの身体は自由になった。けどや、此処が何処かも判らん。ましてや逃げて殺されるより、もしかすればや助けてくれるかも…
「河村、煙草持ってるなら吸えばいい。そしてクク、あの事件の経緯を思い出すんだな河村」
ワシはもそりとハイライトを胸ポケットから取り出した時、松山がジッポーライターの火を差し出した。 
「すんまへん…」 
「コーヒーでも飲むか?おい!」
するとや1人の兵士が荷台から飛び下りリムジンに向かい、後部ドアを開けて半身を押入れた。運転席にはスーツを着た若い男が行儀よく待機している。 
程なく戻ってきた兵士の手から別の兵士は缶コーヒーを受け取りカチリと栓を開けワシに差し出してくれたんや。 
「すんまへん」
表情を崩さない兵士はさっと離れ、ポットから湯煙たつ紅茶をカップに注ぎ松山に手渡した。ワシの缶コーヒーも温かった。

つづく